192、戦略は実行の後からついてくる

 

こんにちは。くらもとたいしです。

 

皆さんは戦略と実行、どちらを大切にされていますか?振り返ってみる方法として、ぜひ先週1週間の行動を見えるようにしてみてください。そしてもし可能であれば自分がまだ若手だった頃のスケジュールも同時に見比べてみてください。おそらく熟練者になればなるほど、デスクに座って、物事を考えている時間が長くなっているのではないでしょうか?

しかしその考えた事柄を実行に移さなければ何の価値も持ちません。アイデアでは実現されなければゴミと同じとまで言われています。もし自分の仕事バランスが戦略側によりがちなのであれば、実行の時間を意識的に設けてみてはいかがでしょうか?

それでは見ていきましょう!!

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【戦略は実行の後からついてくる】

 

「完璧な戦略を見つけました」と言う言葉は「全人類が幸せに暮らせる方法を見つけました」というくらい難しいものと言われています。なぜなら最善の戦略は存在しても、完璧な戦略は存在しえないからです。理由としては戦略は戦略自体だけでは意味をなさず、また時として移り変わっていくものだからです。そのために形を変え、向上させていかなければいけないのです。

 

一見戦略と実行と聞くと、戦略という響きに輝かしさを感じ、反対に実行と聞くとフロントラインの役割であったり、泥臭いイメージがつきまとうと考えられている事実があります。

しかし私の何人ものエグゼクティブたちを教育してきた経験上、戦略よりも実行に集中している人たちのほうが成功を収めることができていることがわかっているのです。では彼らは実行のどの部分に集中しているのでしょうか?その鍵は4つの実行に隠されていました。

 

<全てに疑問を持つ>
2007年にAppleがサービスプロバイダーであるAT&Tを組んでiPhoneをローンチした時、Verizonというテレコムの巨大企業も独自のスマートフォンをローンチすることを決めていました。しかし目の前にはAppleという巨大な敵が立ちふさがっていたため、この挑戦は簡単なものではありませんでした。

したがってエグゼクティブたちは、GoogleやMotorolaと手を組み、電子デバイスと親和性の深い企業とパートナーシップを結び、2009年にスマートフォンをローンチしたのです。結果としては販売スピードはAppleのそれを追い越すスピードで売り上げを伸ばしていきました。

のちに彼らは、私たちが成功できたのは、進んで今の体制に疑問を持ち、文化を塗り替えてきたからこそであり、今の体制に疑問を持っていなければ、私たちのスマートフォンのローンチが成功することはなかったと語っています。

 

<全員を巻き込む>
忘れられがちなのが上位層で戦略と実行を行おうとして、フロントラインまで情報が完全にディルドダウンできていないことが起きているという事実です。実際フロントラインでは何のためにこれを実行するのか理解が不十分のまま、行動に移させられることがあります。

この状況ははっきり申し上げると、エグゼクティブ側のエゴです。実際情報はきちんと全ての人にシェアをされていなければ、足並みを揃えて実行に移すことはできません。同じスタートラインでみんなが同じ方向に踏み出してこそ、チームとしてのパワーを引き出すことができるのです。

 

<関係性は強く、ルールは緩く>
戦略に注視ばかりしていると、机上の空論になってしまいがちです。その結果周囲との関係性は脆弱化する一方で、ルールだけは厳しくなっていってしまいがちです。しかし物事を実行する上で大切なことが、横横のサポートであったり、ルールにバッファーを持たせることで、フレキシブルな発想を推奨することです。

エグゼクティブに大切なことは、自分たちが全て支配すると考えるのではな9、正しい方向に社員が進めるように導いてあげることなのです。

 

<迅速な修正>
企業は規模感を増してくると、失敗を恐れる傾向にあります。少し昔の話になりますが、天気予報がテレビに導入され始めた時、予報を外すのを恐れて曖昧な表現をされていた時がありました。しかしある天気予報会社はそれに疑問を感じ、予報を立てた後修正があればその場で修正するという、いわばトライ&エラー&モディファイ(修正)を行っていったのです。

これは何事も恐れていてはそこから何の進歩も得ることができないことを表しています。この方法は地道ながらも確実に効果を上げていくことのできるアプローチなのです。

 

戦略を立てること自体は悪いことではもちろんありませんが、戦略ばかりに注視して実行をおろそかにしては意味がありません。まとめると、イノベーションを促進し、まず実行に移す、その後から戦略と呼ばれるものがついてくるのです。

ありがとうございました。

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