483、市場は常にローカライズされた情報も望んでいるのか?
こんにちは、くらもとたいしです。
みなさんは外資系企業に勤めた経験はおありですか?ある方ならば、特にフロントラインの方はもっとその国に合った商品を展開したい!という気持ちになったことがある人は少なくないはずです。
しかし本当にその戦略は正解なのでしょうか?ローカルvsグローバル その戦いを見てみましょう。
それでは見ていきましょう!!
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【市場は常にローカライズされた情報も望んでいるのか?】
グローバル展開している会社にとって、商品をローカライズさせることへの議論は尽きません。現場担当のマネージャーは、消費習慣の違いや嗜好の違いメディアの違いから、顧客はローカライズドされた商品を要求していると主張します。一方でヘッドオフィスではスケールメリットからローカライズする必要性を精査しなければいけないという状態です。
現場のマネージャーは特にこの必要性を本部に届けさせることに多大な労力を割いています。パッケージや香り、マーケッティング方法まで違うことを把握しているからです。
しかし実際はどうでしょうか?顧客は考えるほどローカライズされたものを求めていないのかもしれません。私たちの個人的な調査ではなく、多くのデータから考えても文化間の壁は高くないというのが結論です。例えば20回の実験中19回が違いを感じているというデータ得ることができればそれは正しいが、実際はそうではないのです。
実際求められていることは全世界共通です。例えば幼児用のおむつが清潔でドライな質感であることは全世界共通のニーズであり、そこにローカライズすることを求められているわけではありません。
グローバル企業がローカライズド商品を展開するにはいくつかのリスクと不要性があります。それはまず統計的にもローカライズする必要のないモノに投資することで生産コストが上がること。次にスケールメリットを活かすことができなくなること。
グローバル企業の強みはスケールメリットです。しかし無理にローカライズすることで現地の企業と同条件で戦わなくてはいけなくなります。そしていま情報がグローバル化されている中で消費者も情報は、どこからでも仕入れることができます。したがってわざわざローカライズすることのメリットが減ってきていることも事実です。
ありがとうございました。
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