533、ビジネスにも政治の任期制度を導入する

 

こんにちは、くらもとたいしです。

 

ビジネスにおいて恐れなければいけないことは何でしょうか?それはコンフォートゾーンに収まってしまうことです。外部環境が激動している中で、自分たちがコンフォートゾーンに入ってしまうと、その瞬間に周りから取り残されていってしまいます。

これを避けるためには何が必要でしょうか?一つの案として一つのポジションに任期をつけるという考え方があります。

それでは見ていきましょう!!

<Sponsored Link>


 

【ビジネスにも政治の任期制度を導入する】

 

多くの国では、政権を握る任期が設定されています。それは3年や4年の周期で複数回の政権を握ると行った具合にそれぞれですが、アメリカではバラク・オバマ前大統領は2009年から2017年まで満期である2期を勤め上げました。フランクリン・ルーズベルト前大統領を除く全ての大統領に設定されている任期です。

この狙いは一人の政権が長い期間権力を持ち過ぎることを制限しているのです。権力の長期化は良くも悪くも安定したイメージを持つことができるかもしれませんが、一方で権力の一極集中や国民とのズレが生じてきてしまうのです。したがって多くの国では政権を一人が握ることに制限を設けているのです。

 

この考え方はビジネスにも当てはめることができます。特に家族経営を考えてみればわかりやすいかもしれません。家族経営では一般的に長期的に一人の経営者がCEOとなり、次のCEOへは血縁者である子供に譲っていくパターンです。これも一長一短両方あり、カリスマ的な人物がCEOであり続けるならその会社は成長していくかもしれませんが、多くのCEOがカリスマであるわけではありません。

むしろ長期的な実権を握ることができることにあぐらをかいて、会社を私物化したりなど悪い方向に進んでいくことがあります。このような例があることを考えても、ビジネスの現場において実権を握ることに任期をつけたほうが良いのではないかという考え方が広がってきています。最近プロ経営者と言ってCEOとして会社を渡り歩く人材が出てきていますが、これは外から徹底的に改革を進めていくという考えのもとでは非常に理にかなっています。

これは3つの観点からも理にかなっていると見ることができます。いかポイントをあげてみると、

 

・同じポジションに長くていては考え方が凝り固まり、盲点を見逃してしまう

→皆さんも経験があるかもしれませんが、別の業界からの転職者が今まで出てこなかったインサイトを出してくることがあるということです。経験がないからこそ、もしくは別の業界では常識であったことが、その業界では盲点だったこともありうるのです。

 

・学ぶ姿勢が薄れていく

→もちろん個人差はあります。しかし人はコンフォートゾーンに入ると攻めから守りに転ずると言われています。外部環境が激動している中で自分だけが学びを止めてしまうと、その時点で世間とは距離が出てきてしまいます。

 

・経験や嗜好が判断基準になる

→これもコンフォートゾーンの弊害です。「このようなケースは今までこのように解決してきた。」「このやり方のほうが自分にはあっている」と言ったように判断基準が自分に偏ってきてしまいます。

 

もちろんこのようにならないように気をつけている人も多くいることは事実です。しかし多くの場合このような観点は慣れ親しんでいくうちに薄れていってしまうのです。会社のことを考えるのであれば、ビジネスも政治の世界のように任期制度を導入しても良いのではないでしょうか?

ありがとうございました。

<Sponsored Link>


Follow me!