679、ストリーミングはどのように音楽業界を変えたのか?

 

こんにちは、くらもとたいしです。

 

実はこの記事、3年前の記事なんです。当時はストリーミングサービスの認知がされ始めた段階で、それが今のメインストリームになるとは考えられていませんでした。

今は音楽だけではなく、映画や漫画、そして今ゲームもこの市場への参画が始まっています。買うのではなく、月額で利用する。このビジネスは他のビジネスにも応用できるものなのでしょうか?

それでは見ていきましょう!!

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【ストリーミングはどのように音楽業界を変えたのか?】

 

ビヨンセはレモネードというアルバムで初週115百万回ストリーミングするという歴史を作りました。そしてちょうど一週間後ドレークはビューというアルバムで245百万回ストリーミングされ、ビヨンセの記録を打ち破りました。

CDやダウンロードのビジネスから一気にストリーミングの時代が来ていることを指しているのでしょう。実際2000年にはCDとダウンロード合わせて785百万枚売れていたものが2015年には241百万枚にまで落ち込んでいるのです。

それとは反対にすべてのアルバム曲を購入するのではなく、アルバムの中のある曲をストリーミングできるサービス、 Spotify、Tidal、Pandoraが全盛を迎えているのではないでしょうか?

 

このシフトは音楽を聴く人の可能性、そしてクリエイトする人の可能性をまだまだ引き出してくれるポテンシャルを持っていそうです。では今後コンセプトアルバムがストリーミングの時代に生き残っていくのでしょうか?

それともアーティストは単純に素晴らしい曲を発表すればよいのでしょうか?学術的、そして1992年から2005年までのトップセリング2400枚の売上データから今後の音楽ビジネスの展望を見ていきましょう。

 

<The “Long Tail” Is Easier to Find and Cheaper to Make>
デジタルの進歩により新しい戦略の変化が生まれましたが、全体の利益は減っているようです。しかしまだ変革の機会は残っています。簡単に検索が可能なデジタルにおいて、新しいアーティストやアルバムを容易に発見することができるようになりました。

 

そして利益が減少すると普通市場は縮小を見せますが、実際は2000年から2008年にかけて発表された曲は3倍にも増しているのです。質より量が重視される市場に変化したかのようにも考えることができます。

しかしデジタルが発展したことで質の高い曲が長く生き残る可能性が高いことが分かりました。簡単に検索をかけることができることで、質の高い曲が検索され続けるのです。

 

<Average Album Length Has Changed Over Time>
量や質の話だけではありません。1992年にカセットテープが市場を席捲し、平均12.5曲が収録されるようになりました。時を経て2003年CDの市場の独占により、平均15.8曲がアルバムの構成基準となりました。

そして現在、平均14.17曲がアルバム構成の基準に変わってきました。今は長さで競う状況ではなくなり、一つ一つの質が問題になっているのでしょう。実際ビヨンセのレモネード12曲すべてがビルボードトップ100にはいったくらいです。

 

今後この産業は価格による競争だけではなく、どのような形態が成功するのかを考えなければいけません。ドレークやビヨンセが良例でまだまだコンセプトアルバムは需要があるでしょう。

そしてストリーミングの拡大、そしてそれを可能にしたYoutubeなどの気軽に音楽を検索でき聞くことができるサービスが一つ一つの曲の質を求めていくことがもう一つの正解になることは間違いないでしょう。

ありがとうございました。

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