833、なぜ私たちは社員に対して朝食を無料でサービスしているのか?

 

こんにちは、くらもとたいしです。

 

テクノロジーが進化し、いかに効率的に作業を行うことが価値とされてきた時代は終わり、いかにイノベーティブな仕事を行うことができるのかに価値がおかれる時代にシフトしてきました。

そんな中で今世界が注目しているのが、日本では昔は当たり前だった社員旅行です。今日本では社員旅行を行っている会社は多くありませんが、これは社員同士がコミュニケーションをとる方法としては非常に大きなベネフィットになっていたのです。

人とのコラボレーションに価値がおかれている今の時代に、社員旅行のような社員同士がコミュニケーションを図れる場がいろんなところで生まれてきているようです。

それではみていきましょう。

<Sponsored Link>



 

【なぜ私たちは社員に対して朝食を無料でサービスしているのか?】

 

毎朝8:30-9:05までサンフランシスコにある我々の本社ではすべての社員に対して、フリーの朝食サービスを行っています。マフィンやベーグルばかりではなく、スクランブルエッグやスロージュース、ベーコンやソーセージなども準備しています。そしてヨーグルトやフルーツ、もちろんベジタリアンのために野菜も豊富に準備しています。

これがカリフォルニアです。

 

あなたが思っていることはわかっています。フリーフードの特権はシリコンバレーのテックカンパニーだと思っていることでしょう。

我々スタートアップの会社はカリフォルニアに位置していますが、Airbnb, Dropbox, Adobe, Slack, SalesforceやUberのようなスタイルをとっており、それを期待されています。

 

なぜこのような朝食サービスを行っているのか?それは私たちの働き方を理解していただかなければいけません。私たちのビジネスの根源はプログラム・またプログレスの作成です。そして私たちの会社ではプログラミングを2人のペアとなって行います。つまり二人が一つのペアとなって働いているのです。

 

そのペアは二つのモニターとキーボード、マウスを使用しますが、パソコンは1台のみです。なので一緒に働くしかなく、例えばAがプログラムを打っていると、Bはアイデアを練っています。

そしてその反対も交代に行っていきます。これはいつでも問題の解決を補完しながら働くことができます。またAがやめてもBがその仕事を簡単に引き継ぐことができるのです。それでは朝食の話に戻りましょう。

 

<Reason #1:朝食の時間を決めておくことで仕事のスケジュールを合わせることができる>
食事を一緒にとり、終わり時間を決めておくことで、仕事を同じ時間から始めることができます。これがなぜ重要なのか、朝食がない場合で考えてみましょう。前日遅くまで仕事を行っていると、次の日は遅く出勤してくることが多いです。

そしてコーヒーを手に取りながらEmailなどをチェックしているとすぐに時間は過ぎていきます。そんな時、「私たちはデジタル世代だ。結果を出せばいつ仕事をしても大丈夫でしょ?」と言う言葉が想定できますが、答えはNoです。私たちの会社はペアで仕事をしているため、お互いのスケジュールは合わせないといけません。

そんな時朝食サービスがあり、9:05に仕事が始めるという合図が共通であれば、そのすれ違いは簡単に解消することができます。

 

<Reason #2:朝食をとることで仕事への熱量が高まります>
AとB違ったタイプの社員がいるとします。これは朝食サービスがないケースですが、Aは6:00に起き、軽くランニングを行った後シャワーを浴び朝食をしっかりととります。そして8:45にはオフィスについています。

一方Bは8時ぎりぎりまで睡眠をとり、起きたと同時にあわただしく支度をはじめ、朝食やシャワーを浴びる時間も朝の時間を過ごしているとします。

そこでAとBの仕事のはかどりを見てみると、Aは朝にしっかりとエネルギーを補充しているので昼までバリバリ働くことができます。

反対にBは朝食もとっていないので、オフィスに来てすぐおなかがすき、業務に集中できずつまみ食いをし、つまみ食いをしたせいで昼食に行くタイミングが遅れ、すべてのタイミングがずれてしまいます。

完全に別々で働いている会社なら別ですが、我々の会社はペアで働くためこのようなスケジュールの違いは作業効率に大きなビハインドを生んでしまうのです。

 

<Reason #3:朝食をみんなでとることで組織に一体感が生まれる>
会社で働くことのメリットはいろんな人と話をし、新たなアイデアを生み出す環境が整っていることです。しかし一旦自分の業務に入ればなかなかフリーに話をすることはできません。そんな時朝食サービスがあればどうでしょうか?

朝食をとりながら、朝の脳がさえている時間帯でアイデアを交換し合うことで新たなインスピレーションを起こすことが可能になってきます。また普段コミュニケーションをとらない人と接することで様々なインサイトを獲得することも可能になってくるのです。

 

あなたの会社が無料の朝食を提供するのであれば、そのメリットは何でしょうか?

 

以上私たちの会社が朝食サービスを行っている理由になります。もちろんコストの面で反対意見が出ることは承知しています。なぜならコストはかかっているからです。

しかしこの制度を導入してから社員の仕事効率は上昇し、実際かかったコストからベネフィットを生み出すところまできています。すべての会社に導入すべきであるとは言いませんが、この制度が競合他社との差別化の一つになるのではないかと私は信じています。

ありがとうございました。

<Sponsored Link>


Follow me!