870、同僚が友人であった場合、その職場の生産性は上がるのか?下がるのか?

 

こんにちは、くらもとたいしです。

 

ビジネス上の関係性ではなく友人としての関係性を持つ人が皆さんの職場にはいますか?この状況はポジティブな面もネガティブな面もどちらも影響を及ぼすことが分かっているそうです。

まずイメージしてみてください。友人が隣のデスクで仕事をしている。どうですか仕事がはかどりそうですか?それとも気になってしまいますか?

それではみていきましょう!!

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【同僚が友人であった場合、その職場の生産性は上がるのか?下がるのか?】

 

マネジメントの研究が始まって以来、社会の情勢が職場に大きな影響を与えることが知られてきました。Gallupの調査によると職場に同僚ではなく元からの友人関係の人物がいる事で職場にどのような影響を与えるのかを調査したものがあります。

 

この調査はマルチプル・リレーションシップといって職場に友人関係の人物がいるとき、その職場そして個人にどのような影響が与えられるかを調査したものになります。

この調査では南アメリカに168人を雇用する保険会社でのサンプルになります。この会社ではお互いの関係性を深めるために、定期的に配置転換を行い、全員が顔なじみにするといった戦略でビジネスを進めています。

 

調査員はすべての社員に10人、相手チャレンジングな状況下でサポートするであろう人物を書き出してもらいました(ビジネスに関係)。次に友達と感じている人を10人書き出してもらいました(友達に関係)。このインタビューではこのネットワークから2つのリストを表すことができました。

そしてその二つのネットワークが組織の一つの絵としてつながっているのが確認できたのです。調査では感情的な疲労と職場環境についても調べています。最後に、この調査から4~6週間後の社員のパフォーマンスに関しても調査を行いました。

 

まず友達関係のネットワークに関しての調査では、組織での関係性や、パフォーマンス、ポジティブなことからネガティブな問題までわかりました。

ポジティブな面から考えると、友人関係のある同僚が同じ職場にいることで、例えばわからないところへの質問のし合いなど簡単にわからないところをクリアにすることができるため作業効率が飛躍的に高いことが分かりました。また情報のシェアもスムーズに行うことができ職場の雰囲気は非常にポジティブになることが分かりました。

 

一方でネガティブな面もありました。それはコストがかかることです。たとえば友人関係であるならばその人たちの関係性を悪化したくないために遠回しの表現になることが考えられます。

また友人関係であるからこそ、友人の昇進やパフォーマンスが気になります。そしてそれを気にすることによって実際の仕事に集中できなくなってしまうケースが現れてくるのです。

 

このような結果は実は異なった会社、異なった業種でも同じであることが分かっています。そしてポジティブな面、ネガティブな面どちらもみていきましたが、ポジティブな面が優勢であると判断できました。

調査結果としては、友人関係の人が職場にいることが生産性を高めるうえでは優位である、という結論に達したのです。

 

すると組織やリーダーにとってはこのバランスが重要になってくるでしょう。友人関係が少なければ生産性の低下、反対に多ければ感情の疲弊につながってしまいます。マネージャーはこの友人関係といったインフォーマルなネットワークが及ぼす利点についてもう少し考えなければいけません。

ありがとうございました。

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