871、素晴らしい企業は効率性ではなく生産性を重視している

 

こんにちは、くらもとたいしです。

 

効率性と生産性と聞くとみなさんは前者を昔の考え、後者を今の考えと言う風に思うかもしれません。その考えは今回のトピックにおいても同じです。

しかしAIや自動化が今後我々のビジネスの基礎にとってかわっていくと考えると、我々人間は生産性を求めていかなければいけませんが、企業リーダーは効率性を再度、新しい技術導入と同時に考えていかなければいけないのではないでしょうか?

それではみていきましょう。

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【素晴らしい企業は効率性ではなく生産性を重視している】

 

 

ビジネスリーダの多くは効率性と生産性を同義語で考えることがあります。

 

しかし戦略的に考えた時、効率性と生産性は全く異なる考えであることが分かります。会社が成長するためにシニアリーダーたちは組織の生産性を高めるマインドセットを設定し、障害となるものを取り除こうとします。

この考え方は30年前のマネジメントとは少し異なるかもしれません。当時の考え方であれば、いかに効率的にビジネスを行うことで会社を成長させていくかにフォーカスしていたのです。少し説明していきましょう。

 

労働の効率性の共通の定義とは、「業界内の水準から比較した時の、仕事の従事時間とその達成度合いから判断したもの」になります。典型的な評価の仕方では、働いた時間に対して、どれほど製品・サービスを与えることができたかになります。

効率化とは同じことであれば、それをより早く行うことになります。会社の多くの効率性の求め方は同じことをするのにおいて時間を削ることによって効率性を高めていきます。分母を減らすことによって利益率を高めていく方法と言うことができるでしょう。

 

一見すると生産性の定義も効率性に似ているように見えるかもしれません。「製品やサービスをアウトプットとそれをアウトプットした時間の比率」のことを労働の生産性というのですから。生産性とは一般的にはどれだけアウトプットできたかをはかられています。

つまり生産性とは同じ時間でどれだけ多くアウトプットできるかです。生産性の高い会社では、同じ時間働いていても、それ以上に多くの製品やサービスをアウトプットできるようになります。効率性は分母を減らすことでしたが、生産性とは分子を増やすことを目的としているのです。

 

30年ほど前のビジネスシーンであれば、効率性をマインドセットとしてきたところが多いでしょう。効率性をあげ社員の労働時間を減らすための施策として機械の導入やマニュアルを作成し均一な組織づくりを目指したところが多かったのではないかと思います。

しかし今日のビジネスの世界では少し状況が変化しています。2015年くらいからS&P500の調査でも効率性を求める会社の評価ではなく生産性を求める会社への評価が高まっていることが証明されています。

 

時間を減らしアウトプットを高めることにフォーカスしてきた効率性は影を潜めはじめ、今では同じ時間でどれだけ多くアウトプットできるかという生産性の向上を求めていかなくてはいけません。何かを削減することで利益を出していくのではなく、何かを想像して利益を増やしていくという考え方へのシフトチェンジが必要です。

ありがとうございました。

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