898、Apple新社屋に込められた願いは、創造性の喚起だった

 

こんにちは、くらもとたいしです。

 

シリコンバレーのApple新社屋の中央に位置している空間は何でしょうか?

それはトイレです。多くの場合トイレは周辺に散らばって設置されていることがほとんどです。しかしAppleは違います。中央です。なぜでしょうか?そこにはスティーブ・ジョブズ氏のイノベーションへの思いが詰め込まれています。

それはトイレを中心におくことで普段顔を合わせない人とコミュニケーションを取れるようにしたことです。オフィスを閉じられた空間から開かれた空間へ。彼の意思はオフィスにまで反映されているのです。

それではみていきましょう!!

<Sponsored Link>


 

 

【Apple新社屋に込められた願いは、創造性の喚起だった】

 

 

「世界で最も素晴らしいオフィスを作っている」と2011年Steve Jobsは語っています。そして2018年その新社屋が完成しました。そしてそれは辛口に言っても素晴らしいものです。

 

Appleの新社屋は様々なテクノロジーを埋め込んでアメリカ西海岸・シリコンバレーに建てられています。多くのキャンパスが対角線上に作られているのに対して、このキャンパスはリングのような形で、12,000の社員が仕事できるように作られているのです。

すべてを太陽光からエネルギーを作るることができるデザインにしたり、配線を極力見せなくするようなメカニズムにこだわるなど、つぶさにSteve Jobsの思いがちりばめられています。

 

そして最も彼がこだわったところは、今のビジネス社屋はコンクリートに囲まれていることがほとんどですが、Appleの新社屋には200ものパークランドが設置されていて、9000本に及ぶカリフォルニアツリーやフルーツツリーなど環境の変化にも対応しているかのようなこだわりを見せているのです。

 

もちろんこのように称賛されるべきトピックはいくつもありますが、一方でこの新社屋に対しての批判も出ています。

例えば「Appleの新社屋は、時代に逆行しているさなぎのようなものです。AmazonやTwitter、Airbnbなどがどんどん人とテクノロジーを融合していくような社屋のつくりにしていることや、Googleが新しく作ろうとしている新社屋と比較しても、ひと昔遅れているのではないでしょうか?だってこれほど大きな新社屋にAppleは託児所すた作れていないのです。」

もちろんこのような批判はあってしかりでしょう。ではなぜAppleはこのようにほかのシリコンバレーの会社とは違った社屋をイメージしてきたのでしょうか?そのことについてSteve Jobsが語っていることがあります。

 

まず私たちが考えなければいけないことは、テックカンパニーに属している中ではソフトウェアは常に進化していかなければいけない一方で、社屋は簡単にはアップデートしていくことができないということです。

シリコンバレーはアメリカが前進する意味で素晴らしい貢献をしてくれています。つまりシリコンバレーがテクノロジーにおいて新しいアメリカの歴史を作ったといっても過言ではないでしょう。

 

しかし最近のシリコンバレーはテクノロジーの進化が加速しすぎています。つまり人と会わなくても仕事を進むことができるようになり、どちらかというと顧客優先で効率性を求める方向に流れてきていることをJobsは嘆いていました。そこでもちろんシリコンバレーの考え方は踏襲して作られていますが、アイデア出しやイノベーションにはフェイストゥーフェイスのコミュニケーションが大切なことや状況に応じた対応というものはこの社屋でも設備されています。

つまりイノベーションを大切にしているこのJobsの考えが、この新社屋に反映されているということです。もっとテクノロジカルにしようとすれば当然できるはずですが、あえて人と人とのコミュニケーションを優先しイノベーションを起こさせる方向に社屋を持って行ったのです。

ありがとうございました。

<Sponsored Link>


Follow me!