903、ダイバーシティーは本当に生産性を向上させるのか?
こんにちは、くらもとたいしです。
「ダイバーシティー」とう言葉はここ数年で日本人にもかなり定着してきた言葉ではないでしょうか?しかし島国である日本はなかなかダイバーシティーというモノの本質を見抜くことができず、残念ながらダイバーシティーを多くすることが目的になってしまっているように感じられます。
なぜダイバーシティーを強くしなければいけないのか?今日はその根本を振り返ってみます。
それではみていきましょう!!
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【ダイバーシティーは本当に生産性を向上させるのか?】
社会的や政治的な理由だけでなくても、職場にダイバーシティーを進めていくことは、チームがクリエイティブになるといわれている点からも進めていくべきでしょう。
しかしこのアイデアに証拠はあるのでしょうか?もしあるのであればどのようにダイバーシティーを強化すればよいのでしょうか?以下7つの科学的調査の観点からご覧ください。
<アイデアを生み出すこととアイデアを実行することは違う>
ダイバーシティーのあるチームはアイデアを彼らのバックグラウンドの違いを活かし新たなアイデアを生むことにたけています。一方で実はその新しいアイデアを実行に移さずつぶしていることも事実です。研究の結果からダイバーシティーの強いチームは新しいアイデアを生み出すことに優位性があるのは事実です。
しかし同族のチームの方が生み出されたアイデアに対して実行をおこすことに優勢があることもまた事実です。イノベーションを起こすためにはアイデアだけではなく実行に移した後の成果までが求められます。つまりダイバーシティーのあるチームと言うだけではイノベーションを起こすことは簡単ではないのです。
<強いリーダーシップが助けとなる>
そこで大切なものがリーダーシップです。ダイバーシティーが強いとつまり衝突が増えるということです。その衝突をプラスのエネルギーに変えるリーダーシップが必要となるのです。
ダイバーシティーへのリーダーシップに必要なものは、チームとしての意識やメンバーの見解、そして意識無意識にかかわらずバイアスを取っ払うことが大切なのです。
<ダイバーシティーが強すぎるのは問題である>
多くの研究にとってダイバーシティーとクリエイティビティーは同じライン上にあることが分かっています。しかしだからといってダイバーシティーに集中することは好ましくありません。多すぎるダイバーシティーは時としてマイナスに傾くことがあり、あくまで適切なダイバーシティーが求められるのです。
<ダイバーシティーを深く理解することが必要>
多くの場合ダイバーシティーは性別や年齢、人種を中心に考えられます。しかし本当に意味のあるダイバーシティーとは人の内面の多様性を尊重することにあります。前者のダイバーシティーを中心に進めると表面的な違いの理解にとどまりがちです。
しかし後者のダイバーシティーはより個人の内面を理解するため、より深いレベルで多様性を知ることができます。つまり同じ多様性でも後者の方が圧倒的に相互理解を促し、かつ考えが違う相手なのでクリエイティビティーの要素も高まってきます。
<ナレッジシェアが肝>
どれほど職場においての多様性を尊重していても、彼らのナレッジが周囲にシェアされていないのであれば、何の意味もなしません。ダイバーシティーが強く連携されていればその分様々なつながりが増えてくるのです。
<ダイバーシティーが目的になってはいけない>
クリエイティビティーを求めるのであれば、ダイバーシティーに注目すればよいというわけではありません。イノベーションやビジョン、タスクの明瞭等、クリエイティビティーを強化するにはほかのさまざまな方法があるのです。その点を理解し、ダイバーシティーにすることが目的となってしまっては、何の意味もなさない戦略となってしまうことでしょう。
ありがとうございました。
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