145、トイザらスは終わったかもしれない。しかし小売店には道は残されている

 

こんにちは。くらもとたいしです。

 

米トイザらスが先日経営破綻しました。これは誰もが信じがたいニュースだったのではないでしょうか?

なぜなら玩具=トイザらスといった概念が強く私たちの意識に植えつけられていたからです。しかし実際はEコーマースの台頭によって彼らのビジネスはかなり苦戦を強いられていたようです。

日本ではトイザらスはフランチャイズ化されているので即閉店になることはないでしょうがこれからどのような変化が起こってくるのでしょうか?またEコマースの勢力拡大が小売店にどのような影響を及ぼしていくのでしょうか?

※追記:アジア事業の売却も先日(2018年4月11日)発表

それでは見ていきましょう!!

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【トイザらスは終わったかもしれない。しかし小売店には道は残されている】

 

米トイザらスの経営破綻というニュースは玩具メーカーにとって今年もっとも大きな衝撃を与えました。もともとトイザらス自体の経営は芳しくなく、2005年の時点で66億ドルの事業縮小を余儀なくされていたのです。これは新たな小売のあり方を問われるような一連の流れになります。

 

これは玩具業界の話だけではなく、服飾業界など様々な小売店舗に大きな改革が求められているという話です。そうEコマースの台頭です。ご存知の通りAmazonやウォールマートの勢力拡大によって、小売店舗でのビジネスが縮小して行ったのです。

しかしこの問題は小売店舗自体が悪いと言っているわけではありません。そうこの流れについていけなかったビジネスモデルがよくなかったのです。

 

少し昔を遡ってみます。今から約50年前、小売業界は大きな変革を迎えていました。それは、今までは小さな小売店がその街でビジネスを行っていたところを、大型のショッピングモールが現れたことによって、消費行動を変えてしまったのです。

毎日が安い価格でなんでも手に入るといった消費行動が消費者の行動を大きく変えたのです。そしてその流れをうまくつかんだのがトイザらスでした。多くのショッピングモールと提携し、どこの大型ショッピングモールにもトイザらスが入っていることで、その存在感とビジネスを加速させて行ったのです。

 

つまりEコマースの出現まで、トイザらスはビジネスのトレンドをうまく読み、自身のビジネスを成長させて行っていたのです。しかしEコマースの拡大により、それは過去の栄光になりつつあります。

ただ商品を多く取り揃えているだけでは、オンラインの品揃えには敵うわけありません。またAmazon primeなどの即日配達が可能になっていることも理由に、消費者はわざわざ実店舗まで足を運ぶ必要がなくなってしまったのです。

 

しかし実店舗そのものが悪いわけではありません。その理由として、二つの企業を例に挙げてみます。まず一つ目はAppleが展開しているApple Storeです。Eコマースの拡大に大きな貢献をしたようにも思われますが、彼らは実店舗でのビジネスも順調です。なぜならAppleは実店舗でしか提供できない付加価値を提供できているからです。

もう一つにAmazonを例に挙げていきます。話が矛盾するようですが、Amazonは実店舗としてAmazon Goといわれる店舗を拡大していこうとしています。オンラインマーケットでの地位を確かなものにしながらも、リアルのマーケットでもシェアを伸ばそうとしているのです。

 

そう実店舗を構えるビジネスであっても、シェアを拡大することは可能だったのです。もしトイザらスがユーザーエクスペリエンスにもっと力を注いでいれば。

ありがとうございました。

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