184、コンドームのパッケージについて考える

 

こんにちは。くらもとたいしです。

 

題名が下品でごめんなさい(笑)普段私たちはこのような商品をどのように購入しているかを考えてみてください。

男性の方はあまり気にしない人もいるかもしれませんが、女性の方は購入を躊躇することもあるかもしれません。解決策としてAmazonで買えばいいと言ってしまうのは簡単ですが、メーカーが小売店でも販売を伸ばすためにはどのようなことを考慮しなければいけなのでしょうか?

それでは見ていきましょう!!

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【コンドームのパッケージについて考える】

 

小売業界において、目立ったパッケージで商品を販売した時のインパクトを与えることができる機会を作るのが難しくなってきました。なぜならばすでに小売店の棚には、素晴らしいフォントで、戦略的にデザインされ、消費者の興味を引く形の商品が市場に出回っているからです。

 

ここで一つ考えてみてください。商品の注意を引こうとしパッケージを目立ったものにすることによって、その商品の売上を落としてしまう可能性のあるカテゴリーとはなんでしょうか?それは一般的に直接購入するのが恥ずかしいと考えられている、コンドームやニキビクリーム、痔クリーム、シラミシャンプーなどが対象としてあげられます。

これらの商品を目立ったものにしてしまうと、自然と消費者の購入意欲は下がってしまうのです。しかしそれらの多くは消費者の目に留まりやすいように、小売店の通路側に置かれていたり、例えばコンドームなどは箱にラメで装飾されたものまで販売されています。結果これらの商品は小売店からではなく、オンラインにて販売数をのばしています。

 

これらの少し販売するのに対して、消費者に気をつけなければいけない商品をうまく小売店で発売するためにはどうしたら良いのでしょうか?私は小売店の販促のコンサルタントとして、多くの実験を行ってきました。

調査の方法としては、実際に消費者にヘッドカメラをつけてもらい消費行動を測るというものです。この方法はアンケートなどの調査に比べて、よりリアルな情報を得ることができます。また商品購入履歴などをトラッキングするなどのビッグデータの活用よりもより実践性があります。

 

結果として、消費者は購入するのが恥ずかしいと感じる商品に関しては、控えめな目立たないデザインで、かつ文字も小さいもの、絵が書かれているとしてもできるだけ目立たないものを購入する傾向にあることがわかりました。これは今までのパッケージで注意を引くといった方法とは反対の戦略になります。

また陳列する場所においても認識の違いがありました。多くの場合消費者の目を引くために、小売店は通路の見えやすいところにおいてしまいがちです。しかし実際の調査からは、できるだけ店の片隅の目立たないところにおいている方が購入される確率が高いことがわかったのです。

 

また購入するのが恥ずかしい商品に関して、デザインを考慮しなければいけない理由は売り上げをオンラインに取られないようにするだけではありません。万引きを予防するのにも一役を買っているのです。ドラッグストアを調査していると、万引きされるものの傾向を調査したところ、コンドームや痔のクリームといったものも、万引きされる可能性の高いモノとしてあげられます。

これは恥ずかしいものを買うくらいなら万引きをするという心理状態が働いてしまっているのです。実際パッケージを控えめなものに変えたところ、万引きの発生率(主に購入するのが恥ずかしいモノ)は減少傾向にあります。

 

今後の傾向としてはやはりオンラインでの購入が勢力を拡大することでしょう。しかし小売店の強みは体験にあります。この体験の威力を発揮させるためには、パッケージなど様々なデザインに対して最新の注意を払わなければいけません。

特にこの購入するのが恥ずかしい商品のパッケージの考え方にギャップがあったように、他の商品への考え方もしっかりと考えていかなければいけません。

ありがとうございました。

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