186、Amazonから学ぶAIのこれから

 

こんにちは。くらもとたいしです。

 

AmazonがWhole Foodsを買収したり、シアトルにAmazon Goをオープンさせたりなど、Amazonが本格的に実店舗に巨額の投資を行っています。これはなぜなのでしょうか?

もちろんまだまだ実店舗での市場が大きいことも考えられますが、それ以上にAmazonは顧客の行動データを収集できるからだと思っています。

今後私たちの購入データだけではなく、行動データまでデータとして鑑みられると、私たちは何をせずとも欲しいものが、自動的に家まで届くという未来がやってくるかもしれません。

それでは見ていきましょう。

<Sponsored Link>


 

【Amazonから学ぶAIのこれから】

 

AIは戦略を変えるのでしょうか?基本的にAIは予言テクノロジーであると考えられています。しかし予言とはいえ、人間が行うよりもはるかに正確性が高く、多角的でスピード感が高いものであることは間違いありません。

 

一つ例をあげて考えてみましょう。みなさんすでにAmazonで買い物をすることにすっかり馴染んでしまったのではないでしょうか?なぜならば購入プロセスが非常にシンプルでユーザーとの親和性が高かったからです。

Amazonのウィブサイトを訪れ、商品を検索する、購入する商品を「買い物かご」に入れ決済をすると、自動的に自分の家まで商品を運んできてくれるプロセスは、これまでの店に訪れるという行動を取り除いてくれました。

 

そしてみなさんも気づいていらっしゃると思いますが、AmazonはAIの技術を導入しています。それは自分が購入した商品や閲覧した商品との関係性の高いものをお勧めしてくれると言う技術です。

しかしながらこのAIの技術はまだ完璧であるというには程遠いものにあります。なぜならばもしこの技術が完璧であるならば私たちは、そのお勧め商品を100%購入しているはずだからです。しかし実際は全体の5%の購入比率であるところにとどまっています。

 

しかしこれらの技術は今急速に進化してきています。アマゾンもしかりで、彼らは顧客の購買データを商品を販売すると同時に収集しているのです。また先日買収が発表されたWhole Foodsにより顧客の行動データの収集が加速度的に増加していくことが予想されます。

なぜならば実店舗の強みである、いつ・誰が・どの頻度で・何を・どれくらい購入しているのかといったデータが収集できるからです。これによって将来的には週に一度Amazonが顧客の欲しい商品を予測して家まで届けてくれるようになることでしょう。

 

でもなぜこのサービスはまだ展開されていないのでしょうか?実際彼らの技術力から考えると、このサービスはすでに実現可能です。実はこのトライアルはすでに一部の顧客を対象に行ったことがあるのです。

結果的には顧客の満足度は高いものでしたが、Amazonが勧めてきたものの中に必要のないもの含まれていることもあり、それを顧客は返品できるシステムがあったので、顧客は自分に必要のないものを返品してきたのです。もちろんこれは顧客の正当な権利ではありますが、Amazonからすると返品コストが非常にかさばってしまったため、あまり採算の取れるものではなかったのです。

 

とはいえこのサービスは近い将来実用化されていくことでしょう。理由は2点あります。まず一つ目にAIを利用した競争の激化が考えられます。2014年にGoogleがDeepMindを約5億円で買収したことを皮切りに、一昨年ではGMが、昨年ではFordがAIのスタートアップを買収しています。

この傾向によりAmazonがやらなくてもおそらく他の企業が上記のサービスを展開し始めることでしょう。その時市場の優位性を保つためにも、Amazonはこのシステムを完成させるはずです。二つ目は今もなおAmazonはデータを収集できているということです。また大切なのは購入したデータだけではなく、トライ&エラーで返品になった商品の情報まで収集できているということです。

AIの技術ではエラーのデータが非常に重要で、なぜエラーになったのかを学ぶことができるからです。これによりこのシステムはかなり完成度をあげて私たちに届けてくれるようになることでしょう。

 

最初の問いに戻りますと、AIは確実に制度をあげて私たちの戦略を変えてくることでしょう。そして私たちはその技術に親和性を持たなければいけないのです。

ありがとうございました。

<Sponsored Link>


Follow me!