200、グローバル企業がインドに投資すべき3つの理由

 

こんにちは。くらもとたいしです。

 

インドと聞くとどのようなイメージが浮かびますか?経済成長が著しい国と考える人や天才エンジニアをたくさん輩出している国と考える人もいるでしょう。またガンディーのような徳のある人が現れる一方で、治安としては夜に一人で歩くには危険な国であり、衛生的にも不完全であると考える人もいると思います。

私の最近のインドの印象はGoogleの現CEOであるSandar Pichai氏やMicrosoftの現CEOであるSatya Nadella氏(厳密にはインド系アメリカ人ですが)などといったインド出身のエンジニアが巨大テックカンパニーのCEOに就任しているというニュースです。

これだけ見てもインドがいかにテクノロジーに投資しているのかがわかるのではないでしょうか?今日はみなさんのインドへの印象を少しアップデートできればと思っています。

それでは見ていきましょう!!

<Sponsored Link>


 

【グローバル企業がインドに投資すべき3つの理由】

 

重要なディベートが開かれています。それはインド経済の展望についてです。2018年世界経済フォーラムでModi首相が宣言した通り、インドの経済は(すでに世界5位ではありますが)2025年までに$5兆に達すると言われています。その一方でインドの裏側である、中流階級問題や成長の不平等、失職率などがメディアでとりだたされていることもご存知かと思います。

 

このようにインドにはまだまだ解決しなければいけない問題は山積みではありますが、一方でグローバル企業がインドの経済成長を見逃してはいけない3つの理由があります。なぜグローバル企業はインドに投資しなければいけないのでしょうか?その理由を見ていきましょう。

 

<インドのインフラ投資>
インドは空港や街、ホテルや皆と、道や橋、病院や工場など様々なインフラに多額の投資を行っています。ここ3年だけでもAndhra Pradesh(州の名前)はこれらのインフラを建設するために多額の投資を行っています。またエネルギーへの投資も膨大です。インドは2014年から太陽光発電に多額の投資を行っています。彼らは4年で20GWの容量の発電に成功させたり、この10年で$2000-30000億の再生可能エネルギーのインフラ投資を計画しています。

JCB、Cummins、AECOMやGeneral Electricまたは投資家が継続的にインフラの投資を行っているのです。JCBはインドで半分の利益を出してまでいます。これはまだ推測ですが、インドは$5兆の金額がインフラ投資に必要であると考えられていますが、残念ながらローカルのインドの会社では資金が不足しています。それゆえにターバンやCTスキャンナー、ジェットエンジンなどのハイテックインフラは多国籍企業である会社にインドに投資すべき価値があるのです。

 

<インドの中流階級の力>
インドで今集中しなければいけない問題は、中流階級へのアプローチです。UnilieverやXiaomi、SuzukiやHyundaiやHonda、Samsungといったグローバル企業はインドへの挑戦という投資を昔から行っており、かなり国に根付いてきています。

ここでは2つの最近インドで成功した企業を見ていきましょう。まず一つ目はAmazonです。Amazonは2013年にインドに参入しました。この頃インドのローカルビジネスではすでにeコマースを行う企業は存在し、インドでは大きなシェアを持っていました。

もう一つの企業はRenaultです。車もMarutiやHyundaiがすでにインドの70%を占めるシェアを持っていました。しかしRenaultはわずか2年でシェアを15%もインドの市場で獲得してきたのです。

AmazonとRenaultがインドの市場を獲得できたのには3つの理由が考えられます。まずCEOが戦略的に長期投資をインドで行ったという点です。AmazonのCEOであるJeff Bezos氏やRenaultのCEOであるCarlos Ghosn氏はインドで長い期間過ごしていました。中流階級へのイノベーションのパイプになったり、これらの発展に投資してきたのです。

次に、地域の権力と大きな関係性を築いてきました。AmazonインドのCEOであるAmit Agarwal氏やRenaultインドのCEOであるSumit Sawhney氏は彼らとのタッグの元、大きな地域に根付いた戦略で拡大を行ってきました。最後に彼らは中流階級の人たちに対して、魅力的であり余裕があり、そして利便性を高めてきたのです。RenaultのKwidやAmazonのeコマースはインドの中流階級向けによくカスタマイズされています。

一方であまりうまくいかなかった例を紹介しましょう。それはAppleです。彼らのインドでの市場は2%程度に留まっています。それはなぜでしょうか?彼らはインドに投資するのではなく、彼らがAppleユーザーとしてふさわしいクラスに成長するまで待つという戦略を行ったからです。

もちろんこの戦略はブランド価値を守るために大切な戦略ではありますが、インドではそれがあまりうまく機能せず、SamsungやXiaomiにシェアを支配されてしまっているのです。

 

<テックスタートアップがブーム>
3つ目に要因はテクノロジーのスタートアップが後押ししています。まずインドはテクノロジーへのインフラを急速に進めています。インドに行くとペーパーレスヤキャッシュレスと言った全てAPIsで済ますことのできる方法に進んでいます。

例えば通信会社や銀行など基本的には契約が複雑であったり、プロセスに時間がかかったりするものも、オンラインからすぐに申し込みできたり、紙に1枚にサインするだけですぐに銀行口座が開設できるなど、非常に簡素化と利便化が進んでいます。すでに3億5千万のスマートフォンが普及していますし、これらの数字はCAGR(年平均成長率)で25%であることがわかっています。

また彼らは教育にテック系の教育に多額の投資を行っています。インドでは10000ものエンジニア育成機関が存在し、これは中国・アメリカを上回っており、毎年100万から120万もの若い有能な人材を輩出しているのです。もちろんこのように人材としての成長は著しいものがありますが、まだ圧倒的にそのインフラへの投資が足りていません。つまりそこにかなりの機会が残されているのです。インドへの投資はこのテックへの投資への機会がまだまだ埋まっているのです。

結論として、インドは大きな機会と大きな頭痛の種を持っていると言った状態にあります。頭痛の種とは官僚的であったり、ルールや規制が厳しかったり、強烈な労働組合が存在したりなどです。もちろん紛争などの問題も残されています。しかしインドに投資するということは、もちろん長期的な視点で見ても非常に価値の高いところであることに間違いはありません。グローバル企業はいかにインドへの投資を行っていくかが彼らの成長戦略の一つの柱になると言っても過言ではないかもしれません。

 

ありがとうございました。

<Sponsored Link>


Follow me!