213、グローバリゼーションがもたらすと言われた3つの神話

 

こんにちは。くらもとたいしです。

 

島国日本に生まれた私たちにとって、「グローバリゼーションと言われてはいるけど、いまいちどのように変わったの?」と思っている人も少なくないと思います。なぜなら今の日本は高くはない水準で最低限の生活を遅れるシステムがほぼ出来上がっているからです。

しかし世界に目を向けてみると特に途上国、もちろん先進国でさえも貧困格差はグローバリゼーションによって広がりを増しています。もちろん日本も貧困格差は増していますが、おそらくこれらの認識が今後強まっていくものと予想されます。そんな中で皆さんはグローバリゼーションに賛成ですか?それとも反対ですか?

それでは見ていきましょう!!

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【グローバリゼーションがもたらすと言われた3つの神話】

 

グローバリゼーションが1980年代始めから叫ばれ始めた頃から、そこには3つの神話が存在しました。1つ目はグロバーリゼーションは世界の不平等をなくすということです。2つ目は富裕層と貧困層の収入格差が縮まるということです。そして最後にそれが貿易とテクノロジーによって支えられるということです。

最近の調査「World Inequality Report」では過去40年間のデータを元に、この神話がどれほど実際とはかけ離れているのかを証明しました。実際グローバリゼーションが起こったことで、世界にどのような変化が起きているのでしょうか?

 

<グローバリゼーションは不平等を減らすどころか助長した>
国家同士の不平等の状況を見ていきましょう。例えば中国とインドはここ数年で驚くほどの経済成長と富を手にしています。それゆえに国家としての不平等は減少したということができます。しかしそれは個人のトップ1%の富が1980年から2016年では、インドでは7%から22%、中国では6%から14%に増えたにすぎません。

つまり国家間で見てみても、富のトップ1%を占める割合は16%から20%まで増加しました。そうです富裕層の割合は世界と比較しても特に中国・インド間では増加しています。しかし依然として貧困層はほとんど改善されていない現状です。加えて中国と・インドの経済成長の影でグローバリゼーションが起こっているにもかかわらず、なんの恩恵も受けることができていない国が多くあります、いやほとんどの国がその恩恵を成就できていないと言っても過言ではないくらいです。

 

<収入は富から貧まで降りてきていない>
トリクルダウンの理論にもある通り、豊かな人がより豊かになれば、その富が貧しい人にまで降りてくるといった理論があります。当初グローバリゼーションはこのような減少が起きると考えられていました。しかし実際はどうでしょうか?アメリカ、ヨーロッパ、中国、インドを対象に調査をした結果、収入格差は縮まっていくどころか、逆に大きく差が開いてきてしまっています。

しかし残念ながら、各国の施策がこのトリクルダウンの理論に基づいて考えられているものも多く存在します。私たちはデータからも示されている通り、収入格差を減らすためには、根本的な施策を考え直さなければいけないのです。

 

<貿易やテクノロジーではなく、施策が不平等を解決する上でもっとも大きな責任を持っている>
最近では格差や不平等をなくすことは不可能だとも言われています。反対に貿易の自由化やテクノロジーの深化が起こったことで、政府の力が弱まったとも考えられています。なぜならばいち企業が小さな国家予算ならば簡単にカバーできるくらいの勢力になってしまったからです。このような企業は実は少なくありません。このような事例からも貿易の自由化やテクノロジーが進むにつれて不平等や格差が生じてくるのは自然であると考えることができます。

それではこの状況を変えるためにはどうしたら良いのでしょうか?それは国の施策しかありません。例えば多くの国でも実施されていますが、例えば税収を収入の金額によって変えることです。今はまだそこまで差は大きくありませんが、不平等を是正する上ではこの割合を引き上げることも施策の一つです。また最低賃金の引き上げをすることもできます。最低賃金を引き上げることで、貧困層の人にも最低限の生活を送ることができるような方法を考えなければいけません。

 

グローバリゼーションが進んできた今の状況で、私たちはもう一度不平等について考えなければいけません。なぜならデータが示しているのとは違う施策を私たちは実行してしまっているからです。まずは神話から脱却しどのようにすれば永続的に私たちが住みやすい地球にできるかを考えていかなければいけません。

ありがとうございました。

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