モチベーションの歴史(前編)
前回モチベーションの種類が2種類、外発的モチベーションと内発的モチベーションがあることを学んでいただきました。
本日第3回目のテーマはモチベーションの歴史について考えてみたいと思います。当然のことながらモチベーションも時代によって大きく変化してきています。
遡れば人類が生まれた瞬間からモチベーションは人類とともに共存しているのですが、理論として定義され始めたのは1940年代がはじめとされています。それでは時代を遡りながらモチベーションが時代とともにどのように変化してきたのかをみていきましょう。
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まずは1940年代、アメリカのマズロー氏が唱えたニーズ理論をみていきます。彼の考え方がのちのモチベーションの考え方に対して大きな影響を与えたということはいうまでもありません。彼はニーズ理論の定義として、
人には根源的な欲求があり、その欲求がモチベーションとなり、行動に影響を与える
と唱えています。その根源的な欲求とは根底から述べていくと、「生理的」・「安全」・「社会的」欲求であり、次に「尊厳」・「自己実現」欲求の順番に述べることができます。
そして前者の欲求を外発的モチベーションとしてカテゴライズでき、後者の欲求を内発的モチベーションとカテゴライズできるのです。つまり人は外発的から内発的モチベーションを求めるようになるということがわかりました。
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1970年代にはこの内発的モチベーションをもう少し深く掘り下げてくる理論が出てきます。それがリチャード・ハックマン氏とグレッグ・オールダム氏が提唱している、職務特性理論と言われているものです。彼らの視点は、
仕事には従事者の内発的モチベーションを高めるモノと、そうでないモノがある
という視点で、内発的モチベーションを高める職務特性は、「多様性」・「アイデンティティ」・「有用性」・「自律性」・「フィードバック」を求めることがわかっています。
例えば大企業とベンチャーとでのモチベーションの違いは、上記5つの特性が制限されているところから生じる部分もあると言われています。
しかしニーズ・職務特性理論では一定の説得力はあるもののモチベーションのメカニズム全体を説明するものではないとも言われています。この時代と同時に新たなモチベーションの理論が誕生します。
もちろん上記2つの理論もモチベーションを語る上で非常に重要な要素ではありますが、次回述べていく、期待理論、ゴール設定理論、社会認知理論、プロソーシャルモチベーションではモチベーションのメカニズムを説明しながらも私たちのモチベーションはどこに向かっているのかをうまく説明してくれています。
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次回も引き続き”モチベーションの歴史”をテーマに見ていきたいと思います。この連載はFacebookページ「毎日ビジトピ(@mainichibiztopi)」で更新のお知らせをしていきます。「この掲載が役に立った!!」という人はぜひいいねやコメント、シェアをしてください。またこのFacebook上でフォローしていただけると、更新通知が届きますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
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