221、社員が今求める3つの基本的な欲求

 

こんにちは。くらもとたいしです。

 

私たちは自分たちの考え方を常にアップデートしていかなければいけません。なぜなら時代が変化することで、今まで通用していた概念が古いものへと変わってしまうからです。ここでは私はリフレッシュではなくアップデートという言葉を使っています。

リフレッシュは今までの考え方を忘れて、新たに考えを進めることです。一方でアップデートは今までの考え方を踏襲させながらも、今の時代に合わせて考え方を合わせていくということです。先人たちの知恵を借りながら、新しいものに昇華させ、適応していく力が今の私たちに求められています。

それでは見ていきましょう!!

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【社員が今求める3つの基本的な欲求】

 

私たちが仕事の価値について話をしているとき、おそらく誰かが有名な心理学と知られているピラミッドの話を持ち出してくるかもしれません。

その理論とは、Abraham Maslow氏が提唱しているニーズ理論で、私たちはもっとも根底にある生理・安全的欲求が満たされて、次に社会的・尊厳欲求を求めます。そして最後に自己実現欲求を求めるようになるとった考え方です。しかしこの考え方は半世紀も前に考えられた案であって、最近の心理学者はこの考え方をアップデートしなければいけないと考えています。

 

もちろん彼の定義が間違っているわけではありません。例えば仕事において給与や待遇が整っていなければ、その心配により安心して仕事に貢献することはできないでしょう。また安全の確保がされていない環境下の中では、社員は生産性についてなど考えることができません。したがってベースとなる考え方は彼の定義を引き継ぐことができます。

 

しかしこの考え方は製造業が主体であったときに生まれた考え方です。私たちの仕事が製造業から知識、サービスを提供する仕事が増えてきたときに、仕事での安全性などといったことは基本的にカバーしなくて良いようになります。

今のワークプレイスの考え方はいかに危険から身を守るかといった考え方ではなく、フードコートやジム、カフェテリアといった社員がいかに快適に仕事ができるようになるかといったことを目指して環境が改善されて行っています。これらの環境下で生理・安全的欲求が重視されることは必要とされなくなってきたのです。

 

このように今の時代に置き換えてMaslow氏の定義を置き換えるならばどのようなことを考慮して考えなければいけないでしょうか?

そこで私たちはFacebookのアナリスティックチームと手を組んでその答えを見つけていきたいと思います。私たちは年に2回のワーク調査で従業員は何にモチベーションを感じているかを調べてきました。そしてわかったことは彼らの中には、キャリア・コミュニティ・原因が大きなモチベーションの要素に関わっていることがわかったのです。

 

<キャリア>
キャリアは仕事についてです。仕事を持つということはそれ自体が自立性を高めます。自分のスキルを使って課題を解決させたり、新しい学びやスキルを身につけることができるといった、もっとも中心となる本能的なモチベーションと深く関係しています。

 

<コミュニティ>
コミュニティは人についてです。相手に対して思いやりがあったり敬意をはらったり、はらわれたりすることでお互いの所属意識を高めることができます。人と人との関係性がモチベーションの拠り所となってくるのです。

 

<原因>
原因は目的についてです。私たちは何かについて行動を起こす時、そこには必ず原因となる目的が存在します。多少の濃淡はありますが、何の目的もなく何かを実行に移すといったことはありません。そしてその目的が強ければ強いほど、人はモチベーションを高めることになるのです。

 

この3つが満たされていることが、社員と雇用主との関係性を良好なものにするかどうかを決めていきます。調査の結果からも90%以上の人がこの3つのうち2つを満たしていることが最低条件であると回答しています。これは世代別に見てもあまり大きな変化を見られることはできませんでした。トップ3の順番は年代別に入れ替わることはあっても、その3つ自体の重要性は変わらなかったのです。

 

世代の違いに少し触れておきましょう。今の若い世代、ミレニアルと呼ばれている世代の人たちは、働く目的や意義を重視している傾向にあります。55歳以上の人に関して言えば、キャリアやコミュニティに対する意識が強いことが調査の結果わかりました。これは若い世代は個人を中心に物事を考えますが、年齢がいくにつれて社会やコミュニティについて考えていくことが強い傾向にあることがわかったのです。

とはいえこれはここはあまり大きな差が生まれたとはいうことができませんでした。結論程度の差はあれ、キャリア・コミュニティ・原因に強く導かれているということがわかりました。私たちが今後社員のモチベーションに対応していくのであれば、この3つのことをベースに考えていくことを勧めていきます。なぜなら時代が変わったことをきっかけに私たちの考え方も常に変化しているのですから。

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