232、評価の基準は、他の人と比べられるのではなく、自分自身と比べたい

 

こんにちは。くらもとたいしです。

 

皆さんは誰かと競争するのが好きですか?それとも自分自身とは戦っているけどあまり他人と競い合うのは好きなタイプではありませんか?人にもよりますがミレニアル世代と呼ばれている今の若い世代の人たちは後者の傾向にあると言われています。

反対にベビーブーム時代に生まれたシニア世代の人たちは前者の世界で生きてこられました。つまり世代によって考え方に大きな差があることは明確です。したがって私たちは自分の固定観念を元に判断してはいけません。特に世代が違う人と話すときは、いかに自分と違うかを楽しむくらいの気概で望まなければいけません。

本日は評価軸の考え方の違いについて見ていきましょう。

それでは見ていきましょう!!

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【評価の基準は、他の人と比べられるのではなく、自分自身と比べたい】

 

多くの人はパフォーマンスを評価されることを嫌います。フォーチュン1000に選ばれているCEB(重役)の66%は組織から与えられた評価に不満を持っています。また65%の人が、パフォーマンスの評価と実際の働きとは関係がないと考えているのです。

 

このように残念ながら企業は年間多額の投資をパフォーマンス評価にしているにもかかわらず、社員の意識としては必要のないものと考えられているのです。年間社員一人当たり、$3,000もの金額を投資しているにもかかわらずです。

 

それではなぜこのような意識が生まれてしまっているのでしょうか?組織は何を見過ごしているのでしょう?調査でわかったことは71%のアメリカの社員は、平等が評価に基づいていることを強く意識しているということです。

 

この平等こそが社員の労働意欲を向上させる一つのコアであることは間違いありません。むしろこのコアを意識することで社員の意識自体が変わり、利益に結びついてくるという研究もあるのです。そうです多くの人は同位置基準で評価されることを望んでいるのです。またその基準が何に基づいて評価されているかが明確化されていることがポイントです。

 

私たちは評価基準として絶対評価と相対評価の二つの評価方法があります。前者の絶対評価は、個人自身がどれだけ成果をあげることができたかを評価するものです。一方で相対評価は、同じカテゴリーのグループの中で順位付けされた評価方法です。

多くの場合企業は誰のパフォーマンスが優れていたかを判断しなくてはいけないため相対評価が基準として行われてきました。しかし上記を見てもわかる通り、多くの人は他の人と比べられることを好ましく思っていなかったのです。

 

ここで絶対評価の力が発揮されてきます。例えば絶対評価の方法で考えると、前年対比がもっともわかりやすい方法であると考えられてます。昨年の自分のパフォーマンスに対して自分は今年どれだけの成果・進捗をあげることができたかを測るのです。この方法では他の人に干渉されないので、自分の頑張りがわかりやすく評価されていきます。

 

もちろんこれは性善説に基づきます。なぜならば個人で評価されることは力をセーブしてある一定の成果を微増していけば評価としては悪くない評価を得ることができるからです。一方で相対評価は他の人に負けたくないという意識が働くので全体的な成果が上がると考えられていました。

しかしその考えに反対したのは中国のHuaweiという巨大テレコム企業です。彼らは社員は皆前を向いて仕事に取り組んでいるという考えを前提にしているので、絶対評価でも相対評価に比べて成果が下がることはないと考えています。その結果としてHuaweiは社員の評価軸に対する反応が良いのと同時に、企業の業績も伸ばし続けることができています。

企業の文化にもよりますがパフォーマンス評価を相対評価から絶対評価に見直しても良い時がきているのかもしれません。

ありがとうございました。

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