238、CEOのディシジョンメイキングは彼らの両親が移民であることに影響を受けるのか

 

こんにちは。くらもとたいしです。

 

カナダ、特にバンクーバーで暮らしていると、移民してきた人たちを多く見かけます。大多数が移民であるといっても過言ではないかもしれないほどです。彼らの特徴として北米の文化と自国の文化両方を享受していることです。したがってここでは「違って当たり前」という考え方が浸透しているように感じます。

本日のテーマは先祖が移民の場合、意思決定に影響を与えるのか?といった問題です。

それではみていきましょう!!

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【CEOのディシジョンメイキングは彼らの両親が移民であることに影響を受けるのか】

 

カルチャーバックグラウンドとリーダーのディシジョンメイキングに関係性はあるのでしょうか?多くの研究で文化の違いからくる行動や考え方の違いについての研究がありますが、ディシジョンメイキングの場合はどうなのでしょうか?経験と教育に変化を齎すものなのでしょうか?

 

私たちはこの研究を行うためにアメリカの銀行でCEOを努めてきた多くの人物を対象に調査をはじめました。まず彼らを3タイプにカテゴライズします。両親が移民してきたタイプ、曾祖父母が移民してきたタイプ、そしてそれ以降もしくは長くアメリカにルーツを持つタイプです。

 

この調査では1993年から2006年までの期間をもとにしています。そして調査からわかったことが両親世代が移民であるタイプの人物がもっとも意思決定などに置いてパフォーマンスを発揮しているのです。これはなぜでしょうか?

理由は2つ考えることができます。一つは両親が移民のため自国とアメリカ両方の文化を色濃く受け継いでいるため。そして逆境に立つ機会が彼らの意思決定のスキルを伸ばしたと考えられます。

 

しかしこれに当てはまる国の移民の人々と、そうでない移民の人々が存在します。前者でいうとドイツやイタリア、ポーランド、ロシアといった国が代表として挙げられます。後者はイギリスやアイリッシュといった国々です。

この違いはなんなのでしょうか?彼らの大きな違いは、自由主義に基づいて歴史があるかないかの違いです。アメリカは自由の国としられ、特に前者の国々からは意識の自由を求めて移民してきた人たちです。つまり元から自由を約束されていた人たちとそうでなかった人たちとの間には、移民してきてからの考え方に大きな違いが生じていたのです。

 

このように移民元の国によって違いはありますが、両親が移民してきた人たちのビジネスに置けるディシジョンメイキングの強さがこの研究からわかりました。今回の調査ではディシジョンメイキングだけでしたが、掘り下げるともっと他の差を見つけることができるのかもしれません。

ありがとうございました。

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