内発的動機づけの構成要素

 

本日7回目のテーマは、内発的動機づけの構成要素について考えてみたいと思います。

 

過去数回にわたって内発的動機づけとは、

「楽しみたい」「やりたい」などの、人間の内面から湧き上がるモチベーション

とお伝えしてきました。

今回は内発的モチベーションの定義は理解したけど、「そもそもどうやって内発的動機づけを高めれば良いのか?」「内発的動機づけってどうなっているの?」という疑問を解決していきたいと思います。

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内発的動機の構成要素は大きく3つの要素から成り立っています。自律性・マスタリー・目的です。まずは簡単にそれぞれの説明から見てみましょう。

 

自律性:他者からの指示待ちではなく、自分から考え行動すること

マスタリー:習熟度(慚近線であり100%になることは無い)

目的:自律性とマスタリーの主柱であり、何に人生を師事しているか

 

いかがでしょうか?

ここで少し想像して欲しいのですが、自分が無報酬だけど何かに心から没頭した時このような状態ではなかったでしょうか?学生時代部活動を経験したことがある人は同じような感覚を経験したことがあるかもしれません。

それではもう少し深く上記3点を説明していきます。

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<自律性の考え方>

まずは自律性です。英語でオートノミーとも呼ばれています。ゆとり教育が原因で最近の若い者には自律性がない、と言われる傾向にありますが、むしろ自分が好きなことに対しては自主的に取り組む傾向にあるのが私たちの世代なので一概に自分には自律性がないとは思わなくて良いと思います。

さて自律性を高めるためには5つのステップが必要であることがわかっています。それは、

経験→挫折→実行→継続→成果

のステップです。まず経験がなければ何も始まりません。

たまに自分のしたいことが見つかりません、と相談を受けることがありますが、大概の人は何にも行動を起こさないままそのように言ってくるので、アドバイスとしては、なんでもいいから自分が少しでも興味を持ったものに対して行動を起こしてみることをおすすめしています。(私みたいにブログを初めてみても良いかもしれませんね)

 

次に挫折です。挫折は自律性を促すにはつきものです。なぜなら失敗体験がなければ、のちの継続に繋がってきづらいからです。

多くの人は挫折段階でやめてしまう人が多いですが(ブログでは100記事の壁とも言われています)、ここで大切なことは挫折しても再度実行してそれを継続させることです。

成功している人のほとんどが知らないところで、大きな失敗と継続をしていることをご存知でしたか?例えば元Star BucksのCEO岩田松尾氏も今もなおFacebook上で、毎日名言を引用されています。

鶏が先か、卵が先かの議論になるかもしれませんが、成功している人でも継続する努力をしています。もしくは継続しているから成功できたのかはわかりませんが、後者であるならば私たちにもチャンスはありますよね?

 

この4つのステップはもちろん簡単なことではありませんが、その先には成果が待っています。私の今の状態は実行・継続の部分にあたります。まだ成果と言われる成果は出ていませんが、ブログ開始当初に比べると着実に成果が上がってきているような状態です。とはいえまだ240日目なので、ブログで成功されている人たちと比べるとまだまだヒヨコのようなものですが。

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<マスタリーの考え方>

次にマスタリーについて考えてみましょう。チクセント・ミハイ氏が提唱しているフローの概念をご存知でしょうか?スポーツをしている人ならばゾーンと言った方が馴染みがあるかもしれません。

フローの状態とは自分の能力と集中力が高い次元で繋がっている状態をさします。そして成功者の多くは普段の生活の中でフロー状態になることができるとも言われています。

一般的に人が何かを極めるのには10000時間が必要と言われています。なのですぐには成果に繋がらずとも気長にやってみてはいかがでしょうか?

 

またGRITという考え方も重要です。GRITとは情熱を持って継続させる力のことを意味します。この考え方に内発的動機づけの概念は欠かせません。

GRITと言う著書や、それに基づいた続ける力などと言った図書が近年多数発売されていますが、このように情熱を持って何かに没頭する力は何かを学ぶ上でもっとも必要なスキルと考えられています。

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<目的の考え方>

最後に目的の考え方についてみていきましょう。残念ながら多くの人はHow(方法)にフォーカスしがちでWhy(目的)をおざなりにしがちです。以前ブログで書いたこともありますが、Appleが成功した理由はHow(商品にフォーカス)ではなくWhy(Appleが世界を変えることにフォーカス)にフォーカスしたからとも言われています。

 

それではどのようなプロセスでものごとを考えていけば良いかを説明しています。ここでは2つの考え方を紹介していきます。マインドセットOGSM理論です。

 

まずはマインドセットです。マインドセットとは簡単に言うと「なぜあなたはここにいるのか?」です。

誰しもが無目的に生きているわけではありません。多くの人が可視化させていないだけです。まず必要なことは可視化させることです。あなたが情熱を持ってやりたいこと、求められていることは何なのかを具体的に言葉にします。これがマインドセットで、主にWhyの部分です。

 

次にOGSM理論を説明していきます。それぞれの頭文字をとってできた言葉です。

Objective(目的)→Goal(ゴール)→Strategy(戦略)→Measurement(測定法)

の流れで考えていく理論です。

まずはWhatの部分の、目的ゴールです。考え方としては目的は言葉ゴールは数値化です。自分が達成したことは何なのかをまずは具体的にさせます。

そして次にHowである戦略です。ここで忘れてはいけないのが戦略を立てて満足してしまうことです。必ずアクションを起こしましょう。

そこで大切になってくるのが測定法です。自分がとったアクションがどのような軌跡を残していくのかを測定する方法を決めるのです。やりっぱなしでは自分の成果が見えづらいので、必ずどのような結果になったかまでをトラッキングしておくことが必要です。

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いかがだったでしょうか?実は今回のパートがこれからのモチベーションを考える中でもっとも重要なパートだったので、かなりボリュームが多かったと思います。

しかし上記は非常に重要な考え方なので、是非とも時間をしっかりとって自分を振り返る時間を設けてみてください。それだけで多くく人生が変わりだすかもしれないほどの力を持っているとわたしは信じているくらいです。

 

次回は”モチベーション2.0から3.0への考え方-パラダイムシフト-”をテーマに見ていきたいと思います。この連載はFacebookページ「毎日ビジトピ(@mainichibiztopi)」で更新のお知らせをしていきます。「この掲載が役に立った!!」という人はぜひいいねコメントシェアをしてください。またこのFacebook上でフォローしていただけると、更新通知が届きますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。

 

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