281、イーロンマスク氏とウォーレンバレット氏の戦略の考え方の違い

 

こんにちは。くらもとたいしです。

 

孫子を戦略を全てインプットしたからと言って今のビジネスで絶対に成功するわけではありません。またピーター・ドラッカー氏のビジネス書を全てインプットしたからって、全てがその組織や市場に通用するわけではありません。

なぜなら戦略は根本的なところは大きくは変わりませんが、時代によってアップデートされていくからです。

私たちは何をすべきでしょうか?

なんの予備知識もなしにビジネスに飛び込むのは、戦場に丸腰で飛び込むのと同じことです。私たちは過去の名著をインプットしながらも、現代のマーケットに順応していくように自分の頭で考えていかなければいけません。

それではみていきましょう!!

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【イーロンマスク氏とウォーレンバレット氏の戦略の考え方の違い】

 

TeslaのCEOであるイーロン・マスク氏が社員に対して、「型にはまると、それ自体が足かせになる」と言った一方で、ウォーレン・バレット氏は自分たちオリジナルの型を持つことは、他者が真似してくるのを防ぐバリアになると言いました。

ウォーレン氏は「型がないと競合との競争に簡単に置いていかれてしまう」と言っている一方で、イーロンマスク氏が「イノベーションを起こすためには、型が邪魔になってスピードが遅くなる」というのです。

 

この二人の考え方はお互い相反しているものの、どちらかが何も新しい考えられ方というわけではありません。どちらの方法も過去50年間で成功してきた企業はたくさんありますし、彼ら自体も成功者と言えることができるでしょう。ここでは両者の考えの違いが何からきているのかを考えいきましょう。

 

まずバフェット氏の考え方からみていきましょう。この考えられ方は1979年にHRBでも紹介した、マイケル・ポーター氏の考えに由来しています。おそらく多く人が名前を知っているし、あるひとは彼の本を読んだことがあるかもしれません。

彼は戦略とは何か?を突き詰めて、その人や会社がオリジナルのフレームワークを持つことによって、他者と差別化を行い、優位性を保つことができると考えたのです。この考えられ方は当時のビジネスの定石となったほどです。

 

しかしながら1980年代に入ると少し状況が変わってきました。根本的な考え方は変わらないまでも、市場の動きが早くなってきたのです。これは今まで通りの考え方をしていては時代に乗り遅れてしまうことを意味します。

1988年にBCGのエグゼクティブがHBRで述べてくれた通り、変化が激しくなっていくると、いかに時代に順応しながら新しいことにチャレンジできるかが成功において不可欠になりました。

この劇的にそして迅速に改革を起こしていく考えられ方は1990年代に入り、かなり定着してきました。マスク氏はこの考えから、決まった肩があると変化を起こしづらくなり、イノベーションに時間がかかってしまうと考えているのです。

 

前者のバフェット氏の考えでは、いかに競合と差別化できるかがビジネスで勝つことのできる要因であると考えられていました。この考え方はどのビジネスを行う上でも欠かすことはできません。しかし今の市場を鑑みると後者の考え方、いかにイノベーティブなモノやサービスを市場に投下できるかが成功するのにもっとも重要な要素として考えられています。

私たちは過去の考えられ方や方法を積極的にインプットしながらも、一方でその理論を現代にも通用するようにアップデートしていかなくてはいけません。

ありがとうございました。

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