314、一つの腐ったリンゴは、箱の中の他のリンゴにも悪影響を与える

 

こんにちは。くらもとたいしです。

 

「なぜ人は簡単に悪い方向に流されてしまうのでしょうか?」

神戸製鋼やスバルといった大企業をはじめ、会社の不正の事件が最近目立っていまっています。なぜこのようなことが起こってしまっているのでしょうか?何もこれは大企業病だとか少し遠いところでの話とは思ってはいけません。なぜなら明日にでも自分たちに起こりうることなのですから。

人一人は弱い生き物なので簡単に感情に左右されてしまいます。今はそうでなくても精神的に弱る時があれば、負の感情は簡単に心を蝕みます。そしてそれが悪い行いとして反映されてしまう可能性があるのです。

ちょうど今「エモーション・感情」についてTOPIC SELECTIONにて大きなテーマとして取り上げているので、ぜひそちらも参考にしてみてください。詳しくはこちらから。

それではみていきましょう!!

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【一つの腐ったリンゴは、箱の中の他のリンゴにも悪影響を与える】

 

腐ったリンゴののことわざでもあるように、一人の悪い行いをする社員がいることで、その職場をダメにしてしまうことは往々に起こっていることです。

調査からも誠実で真面目な取り組みをしていた社員が、悪い社員とチームを組んだことによって、良い社員も悪い社員と同じような行動をとる傾向にあることがわかっています。

 

なぜこのようなことが起きるのでしょうか?理由は悪い行動の方が目につきやすく、そして真似しやすいからです。また本能的に動物は楽な行動に惹かれる性質を持っているので、理性がなくなると簡単に悪い方に引っ張られてしまうのです。

これは正確さが求められる仕事においても同様です。例えばファイナンスの会社でも起こりえます。実際に37%もの人が悪い人の影響を受けて自分も正しくない行いをしてしまったという人がいるのです。

 

しかしなぜ悪い人の行動がそれほど影響を受けやすいのでしょうか?それは人はポジティブな出来事よりもネガティブな出来事の方が5倍多く、影響を受けることされているからです。

つまり10人のチームで1人がネガティブな要因を持っている人と仮定するすると、実際の影響力はプラスが9人、マイナスが5人と三分の一以上がマイナスの影響を持つことになります。三分の一が悪影響を及ぼす人で占められてしまえば、そのチームは簡単に悪い方に流れていくことが予想されいます。

 

まず個人として気をつけなければいけないことは、自分がそのような社員になってはいないだろうかと考えてみることです。自分は自分のことを正しく判断することは難しいため、自分ではしっかりと仕事をしているつもりでも、相手からすると悪影響を持っている人と考えられることは珍しくありません。まずは客観的に自分を見つめ直すことから始めます。

 

次は組織としてです。マネージャーの仕事は数字の管理だけではありません。マネージャーは部下をマネージするという責任があります。一般的な会社の考え方では、スタープレイヤーを伸ばすために投資をされます。これは会社の利益を最大化させるためにも正しい選択です。

しかし長期的な視野で考えてみましょう。その時必要なことは悪い影響を及ぼす人へのトレーニングなのです。なぜならいくらスタープレイヤーが成果を出しても、悪い影響を及ぼす人が他の一般の社員まで巻き込んでしまったら、スタープレイヤーの貢献はゼロになってしまいます。

つまり会社を存続させていくためにも、ボトムアップを測ったほうが全体的な費用対効果が高いことがわかるのです。

ありがとうございました。

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