345、科学者や技術者こそ、話をうまくストーリーとして語る必要がある
こんにちは。くらもとたいしです。
優秀じゃない人は、「言っていることが支離滅裂です。」
普通の人は、「伝えたい内容を、淡々と語ることができます。」
優秀な人は、「伝えたい内容をターゲットによって、話し方を変えることができます。」
超優秀な人は、「優秀な人の技術に、聞き手の脳内にビジュアルインパクトを与えることができます。」
つまり超優秀な人は、ストーリーとして話を語ることができ、聞き手の頭の中にそのストーリーの絵が浮かび上がってくる状態です。
今自分はどの位置にいるでしょうか?まずは自分の位置から確かめてみましょう。
それでは見ていきましょう!!
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【科学者や技術者こそ、話をうまくストーリーとして語る必要がある】
「うまくストーリーとして話ができるようになればいいのに。」
このような言葉を私は多く、科学者や技術者から耳にします。そしてその理由もわかっています。なぜなら彼らは自分たちの知識を、印象的に言葉にし、人に伝えることを苦手としているからです。
私はこのような科学者や技術者の言葉を相手に伝わりやすくするためのライターとして働いているのですが、いつも悔しい思いをしています。なぜならば彼らの素晴らしい功績や研究が一般の人たちに知られる機会が少ないということです。
この世界では複雑な知識や専門用語が使われます。これらの言葉は一般の人たちにとって耳馴染みがなく、理解できなく広がっていかないという現象が昔から起こっているのです。それでは彼らの素晴らしいアイデアを私たち一般の人にまで広めるためには、彼らはどのような働きをしなければいけないのでしょうか。
<原稿を作るのにPhDには意味がない>
科学者や技術者には自分たちの研究を発表する場所が与えられます。その時彼らはどのような準備をするでしょうか?多くの人たちがPhDを持った人同士、つまり同じコミュニティーの中で物事を完結させようとします。
しかしこれでは例えば記事を作るライターや編集者の心には響きません。なぜならその原稿は専門家への説明であって、私たち一般人に対しての内容ではないからです。
もし一般の人たちにも理解して欲しい内容なのであれば、彼らはPhDを持つ人の意見を参考にするのではなく、ストーリーテラーができる作家の人や文章を書くことを仕事にしている人と仕事をした方が良いのです。
<誰をターゲットにしているのか>
専門誌を読んだことがある人なら理解いただけると思いますが、彼らの中では難解な専門用語が飛び交っています。そしてそれを専門用語であるということに気付けていない人も多くいるのです。
もしターゲットを一般の人を含めるのであれば難しい言葉は極力使わないようにしましょう。特に見出しの部分では特に注意が必要です。
現にウォール・ストリート・ジャーナルの記事の見出しは難解な単語を使うことを禁止されています。読者全員が理解できる言葉を選んで、多くの人に読んでもらえるように工夫しているのです。
もちろん複雑な説明が必要な部分もあることは理解できます。そんな時気をつけることは、できるだけ短文かつシンプルに文章を作ることができるかです。難解な長文は人々を等ざけますが、複雑な文でもできる限り簡単に書かれた文章は読まれる傾向にあることがわかっています。
素晴らしい技術は世の中を変えます。しかしそれは世に浸透して初めて起こる現象です。いかに革新的なアイデアでもそれが市場に浸透しない限りは、ただのひとつのアイデアとして埋もれてしまうのです。
ありがとうございました。
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