リーダーシップとは何か

 

求人サイトをみてみると「リーダーシップが発揮できる人材」をほとんどの企業が求めています。

 

一旦待ってください。ここで求人者や求職者に聞きたいことがあります。「リーダーシップとはなんですか?」という質問です。おそらく多くの人が、様々な自分が想像するリーダーシップの理想像を言葉にするはずです。そしてその理想像全てが正解であり不正解なのです。

 

なぜ正解であり不正解なのでしょうか?なぜなら例えばエイブラハム・リンカーンは素晴らしいリーダーシップを発揮しました。おそらくオバマ前大統領も日本人で言うならば西郷隆盛もそうでしょう。

視点を変えてみて、ヒットラーはどうでしょうか?彼もドイツでリーダーシップを発揮していました。そうでなければあのような軍を率いて国を統率することなどできなかったはずです。

 

勘の良い人ならお気づきかと思いますが、リーダーシップには様々な種類があることです。一口に「リーダーシップを発揮できる人材」と言っても、実はかなり漠然とした問いかけであることが理解いただけたでしょうか?

 

本日から毎週土曜日、全7回に分けて「リーダーシップとは何か?」についてみなさんと、深化させていきたいとおもいます。漠然と使われているリーダーシップの言葉には、深くからの歴史があり、例えばヒットラーが現代でリーダーシップをとろうとしても、おそらく彼のリーダーシップのスタイルでは今の市民を巻き込むことはできないはずです。

このようにその時代時代によって求められるスタイルは異なっています。リーダーシップとはなんなのかを深化させていきながら、今求められているリーダーシップとはなんなのかまで突き詰めていければと思っています。

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では早速リーダーシップとはなんなのかをみていきたいと思います。まずは誰もが共通して答える定義を掲げます。リーダーシップの定義とは、

他者に対して変化・影響を及ぼし、動機づけ与えること。

このように誰かに影響を与え、行動を変えるところまでがリーダーシップの役割です。リーダーシップではその振る舞い自体が求められるのではなく、振る舞いによって相手の行動を変化させた結果が求められるのです。

 

リーダーシップと言う言葉を聞いて誰の顔がまずは思い浮かぶでしょうか?みなさん考えてみてください。

私がまず頭に浮かぶのは、ビル・ゲイツです。一度生でみたことがあることも大きな要因ですが、彼の発言一言一言が、聞いている全ての人に何かを与え、奮い立たせるその様は、私が会ってきた人の中でもっとも強烈だったことを覚えています。

人によってリーダーシップと聞いて思い浮かべる人は違うと思いますが、もし自分がリーダーシップを発揮したいと思うなら、その人のことを徹底的に真似るところから初めてみるのもありかもしれません。

 

とはいえ、自分の理想としている人のようにリーダーシップを振るうことなんてできない、と思う人も多いのではないでしょうか?賛成です。私もどうあってもビル・ゲイツのようなリーダーシップを発揮することはできないでしょう。

しかし安心してください。第4回目で詳しく説明しますが、今求められているリーダーシップはカリスマ性のようなものではなく、訓練すれば誰もが発揮できるリーダーシップに移っているのです。

 

ここで整理しておきたいのがリーダーとリーダーシップの違いです。大きな違いはリーダーは人そのものを指す、ハードの部分です。一方リーダーシップは素質や能力を指す、ソフトの部分です。確かにリーダーにはカリスマ性と呼ばれるものが必要とされる部分が多くあります。しかし実はリーダーシップ自体は、その人に特別な何かがなくても発揮できるのです。

むしろリーダーシップは誰もが発揮することを期待されるものに今はシフトしてきているのです。現にAmazonやP&Gの求人要項では、社員全員がリーダーシップを発揮することが求められています。

現に私はP&Gで5年間営業として働いていましたが、入社直後からリーダーシップを発揮することを求められていました。このように私自身には特別な才能はなくても、その環境や自分の考え方次第でリーダーシップは身に付けることができるので安心してください。

 

確かに多くの会社ではマネージャーがリーダーシップを求められることが多くあるかと思います。そしていつもここで混乱してしまうことは、マネージャー=リーダーであると思ってしまうことです。

しかし実際はマネージャーとリーダーは違います。マネジャーは英語のMANAGE(管理する)から来ており、過去に向かって「WHY」を追求していきます。一方でリーダーは英語のLEAD(導く)から来ており、未来に向かって「HOW」を追求していきます。

このように両者は似ているようであって、実は全く違う働きをしているのです。この違いがわかっているだけであっても、リーダーとしてもしくはマネージャーとしてどのような期待が込められているのかが明確になるのではないでしょうか?

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第2弾はリーダーシップの歴史(前編)についてみていきたいと思います。いますぐに「今どんなリーダーシップのスタイルが求められているの!?」と知りたい人もいるでしょうが、少し我慢してください。

なぜなら今求められているリーダーシップのスタイルはリーダーシップの歴史を知らないで語ることはできないのです。今求めるリーダーシップを発揮したいのであれば、まずはこれらの歴史について学んでいきましょう。

 

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