413、Fordが直面する未来と問題

 

こんにちは、くらもとたいしです。

 

未来の話をするときはいつも、シェアリングエコノミーと自動運転が実現している世界が欠かせません。しかし実際世界中を見ているとこれが実現することはまだ数十年かかることが容易に予想されます。

しかし世界はIoT(Internet of Things)もしかすると、IoE(Internet of Everything)になってくるかもしれません。この確実にやってくる世界に、既存の会社はどのような戦略が必要なのでしょうか?

それでは見ていきましょう!!

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【Fordが直面する未来と問題】

 

自動車の未来について語られる時、所有ではなくシェアへ、有人運転ではなく自動運転へ、という形で自動車は全てデジタルモビリティーサービスに向かうと考えられています。この動きは全ての自動車メーカーに見られていて、Fordも例外ではありません。

Fordといえば世界で初めて大衆車をアメリカを中心に広めた巨大かつ歴史の長い会社です。したがって彼らは古いビジネスモデルをもちながら、改革に迫られていました。つまり新しいテクノロジーを有した会社に生まれ変わることを迫られていたのです。しかし彼らには昔ながらの顧客もいます。今いる顧客をニーズも満たしながら、かつ新しい時代に備えなければいけません。

 

Fordはその試みとして2016年にモビリティーサービスのスタートアップであるChariotを5000万ドルで買収しました。この買収はFordを新しい時代へと進めるための買収です。この買収でFordは新しいマーケットへのテストと学習を通じて、シェアを獲得していく必要があるのです。

しかし気をつけなければいけません。先ほども言った通り、既存の顧客のニーズを無視してはいけないのです。これまでにこのようなケースで新しいビジネスへの舵きりで、既存の顧客を無視した結果姿を消した大手企業は数多く存在します。これからのFordならびに、同じような状況にいる組織はどのような変化を起こしていけば良いのでしょうか?

<展望を持ちながらも、スモールスケールで始める>
変化を起こすのであれば、戦略を考えなければいけません。例えば既存の顧客にポジティブなイメージを与える変化なのであれば、大幅な変化を敢行しても良いでしょう。

しかし反対の場合はどうでしょうか?この場合はスモールスケールからポジティブな印象を与えていきましょう。初めから大きな変化で既存の顧客を混乱させるのではなく、あくまで全体の一部の変化という印象で進めていくことが大切です。

 

<社会や感情を満たす>
この変化が論理的に考えて必要な変化であることはわかっているとします。しかしそれを信じて変化を敢行してはいけません。なぜなら人は感情で左右されるからです。

そのために市場のニーズを知ることは大切です。特により近くで現場のニーズを把握することです。市場の感情を満たすことができれば、変化を敢行した時に大きなトラブルには至らないと予想されます。

<利益フォーミュラを確認する>
いうまでもありませんが、組織の目的は利益を生み出すことです。したがって感情でのみビジネスを行なっていては、組織そのものがもろくなってしまいます。したがって利益フォーミュラを確認しましょう。

また大きな変化を起こす際は、株主の了承も必要です。既存のビジネスを維持するにも、大きな変化を起こすにも利益が出ることが前提です。いかにしっかりとしたフォーミュラを設定しているかが鍵になります。

 

<新しいルールや規範を設定する>
Fordのコアビジネスは製造をデザインし、乗用車やトラックを販売することで長期的にビジネスを続けていくことです。このコアを忘れてはいけません。しかし時代が変化しているのにも関わらず、時代遅れの考えに引っ張られてしまってはいけません。

コアの考え方は変えずに、ルールや規範は正しく設定しましょう。今何が求められているのか?そして今後何が求められるのかを、マーケットすることによって、変化を起こすことへの抵抗を下げていくことができます。

ありがとうございました。

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