497、人を理解するためには捨てるべきものは、固定観念と主観である

 

こんにちは、くらもとたいしです。

 

人には人それぞれの正義があります。その正義を物差しに物事を測っていくものです。しかしその正義は定期的にアップデートしていかなくてはいけません。凝り固まった正義は固定観念を強くし、また主観でしか物事を考えられなくなってしまいます。

この力は人間のメリットでもありデメリットでもあります。しかしデメリットが相手を傷付ける可能性があるのであれば、やはり定期的にアップデートしていかなくてはいけないでしょう。

それではみていきましょう!!

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【人を理解するためには捨てるべきものは、固定観念と主観である】

 

少し前に世界的に有名な企業のHRから依頼がありました。その依頼とは、当社のシニアエグゼクティブへのコーチングに関してでした。彼らはそのシニアエグゼクティブのことを扱いにくく、他の社員からも不平が出ている人物であると認識していました。

一つの解決として解雇を考えることができます。他の社員にも悪影響を与えているのですから。しかし彼は業界の中でも有数のエンジニアで、彼を解雇することによって自分たちの会社が不利になるとわかっていたからです。

 

そこでHRの人たちは私にコーチングの依頼をしてきたのです。もちろん仕事を依頼されることは悪いことではありません。私はコーチングを専門に仕事をしているので、この分野のスペシャリストであることは自負をしています。しかし多くの人が簡単にコーチングを依頼してき始めていることも事実です。

ここからはまずコーチングを依頼する前に、その対象は本当にコーチングが必要な人物であるのかを見極めた方が良いと思っています。案外コーチングを受ける側はその対象者ではなく、依頼者の側に問題があるケースを見受けることができるからです。

 

<固定観念を取り除く>
私がそのエンジニアとお話をしたところ、聞いていた事前情報と会って話した印象とが全く違いました。彼はセルフィッシュで人の話を聞かず、怒りっぽい性格であるという風に聞いていたのですが、実際はオープンマインドで人の意見を素直に取り入れようとする性格の持ち主でした。

私は彼に社員が持っている彼へのイメージについて話したところ、彼はその一面を認めました。しかしその一面とは彼が部下のエンジニアに対する指導であり、他の人への対応は全く違ったのです。HRは一面での彼の性格を全てであると誤解をしていたのです。

人を判断するときはまずは固定観念を取り払わなければいけません。誰しもが馬が合わない人はいます。そしてその人の声ばかりをすくい上げていてはその人を正しいレンズで見ることはできなくなってしまいます。

 

<幅広く解釈する>
私がいうのもなんですが、一つのレンズからは一つの意見しか出てきません。つまりチームビルディングを専門とするコンサルタントに相談したら、チームビルディングを解決するような提案が出てくるでしょう。ファイナンスならファイナンス、マネジメントならマネジメント。

このように仕事には専門性があるので、人を一つのレンズで見ることは危険です。問題の本質を見失ってしまう可能性があるからです。必要なことは複数の視点で物事を観察することです。要は客観性を持たせることが重要なのです。

多くの場合、対象が仕事であれば人は客観背を持たすために多角で視野を広げようとします。しかし対象が人であれば一つの枠に当てはめがちになります。しかし一面しか持たない人なんていません。人を理解する場合は多方向から客観性を持たすことが重要です。

ありがとうございました。

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