518、認知バイアスは私たちの生活の至る所で起きている

 

こんにちは、くらもとたいしです。

 

認知バイアスという言葉をご存知ですか?私たちは無意識のうちにバイアス(偏見)をかけて物事を判断します。なぜならそのほうが負担が少ないからです。

しかし人間は簡単にカテゴライズできるものでしょうか?行動心理学のようにある一定の法則はあるにしてもそれを鵜呑みにし人と接することは危険かもしれません。

それでは見ていきましょう。

<Sponsored Link>


 

【認知バイアスは私たちの生活の至る所で起きている】

 

ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプをアメリカのTVであるNBCのコメンテーター、マットは扱い方が全く違うことに対して多くのメディアから非難をうけています。彼の姿勢は性をステレオタイプにはめ込んだり、差別的な目線でいるのです。たとえば彼女への質問もトランプへの質問に比べ非常にチャレンジングで答えにくい質問ばかり投げかけるものばかりだったのです。

この男性と女性への扱いについての違いは、1975年にはすでに研究されています。男性と女性の議論の場合場所を問わず、男性が擁護される可能性は圧倒的に高いのです。この調査の続きを2014年にも実施されています。内容は40名の男女を二人にし身近な議論を行ってもらいました。すると男性に比べ女性のほうが議論を邪魔されることが多かったのです。これは相手が男性よりも2.8倍邪魔されることが多いことを示す実験になりました。

 

このような違いの多くは無意識の偏見からきていることがわかっています。偏見は私たち、にプロセスや意思決定に影響を与えます。肌の色や性別、年齢による偏見があるが、無意識の偏見には背の高さや体重そして内向的か外向的かのようなパーソナルな部分まで影響を与えるのです。

ハーバードの学生にも偏見についての実験をしたことがあります。それはクラスを半分に分け一つは男性起業家の本を、もう一方は女性企業家の本を読んでもらいます。すると男性企業家の本を読んだグループはリーダーシップや意思決定の強さなどポジティブな軌跡を感じる人が多かったのです。つまり彼らにも隠れたバイアスは存在しました。

 

偏見がいけないことはだれもが承知しています。しかし本当に実施できているでしょうか?見た目の良し悪しが採用や昇進に影響を与えていませんか?男性と女性とで扱いを変えていませんか?ステレオタイプにはめ込んで物事を考えていませんか?

おそらく答えは、経験ありと答えるはずです。そしてこれは快適な状況よりも困難な状況により多く偏見が現れてきます。私たちはもちろん偏見を持たずに行動することを良しとします。

しかし困難な状況下では自分を正当化や平静を保つために、相手をステレオ対応にはめ込む可能性が高くなります。したがってマットのような公の場でもこのような偏見に満ちてしまうことが大いにおこってしまうのです。

 

それではこの偏見をどのように扱えば良いのでしょう?まずは偏見というものを理解し、操作できるようになることです。そして自分が感じていることは相手も同じように感じるのだと知ることです。

次にできるだけステレオタイプにはめ込まないトレーニングを実施することです。より客観的に物事をみることを心がけなければいけません。

3つ目は個人としてとらえることです。私たちは似たところをあてはめ、勝手に頭の中でカテゴライズする傾向にあります。つまり勝手にステレオタイプにはめ込んでいるのです。まずは個人を独立した存在としてとらえることが必要です。

そして最後により深く相手と関わり知ることです。相手の立場に立たないと相手を知ることはできません。より深く知ることが相手を理解することにつながります。

<Sponsored Link>


Follow me!