597、社員エンゲージがアメリカで上がっている理由

 

こんにちは、くらもとたいしです。

 

日本でここ数十年間GDPが停滞している一方で、アメリカではGDPは伸びています。日本人は景気が悪いからほかの国も景気は停滞していると勘違いしていますが、それは間違いです。

たしかに出生率が日本は低下し、アメリカは伸びているから自然とそのような結果になる、という反論もできます。しかし本日の記事を見ていても同じ反論ができるでしょうか?

「日本このままで大丈夫?」と改めて考えなければいけないかもしれません。

それでは見ていきましょう!!

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【社員エンゲージがアメリカで上がっている理由】

 

-ストーリーハイライト-

・Gallup史上、34%のアメリカのワーカーが仕事にエンゲージしていると答えている

・“積極的にエンゲージメントしていない”人の割合も、最低の13%になった

・エンゲージメントが高いと、仕事の結果が高くなる

 

2000年から始めたGallupの社員エンゲージメントの調査の中で、2018年が最も高い割合であることが調査でわかりました。またエンゲージしていないと答えた人も過去最高の13%で高いエンゲージ率であることがわかりました。これは2018年の1月から6月まで30628人の調査の結果なのです。

もちろん53%のワーカーがエンゲージしていないカテゴリーに含まれてはいます。彼らは今の仕事にある程度満足はしているが、与えられたこと以上の仕事はせず、プライベートを充実させることを意識しているのです。それも一つの生き方で悪くはありません。

20年ほど前、2000年から2005年の調査では、仕事にエンゲージしている人の割合は26%でした。また2007年と2008年の最もエンゲージしていないと答えた割合は20%を超えていて、これは記録的な不況が要因であったと分析されています。

 

同時にGallupはエンゲージ力は生産性の向上に関連していると唱えています。つまり仕事にエンゲージしている人はそうでない人に比べて仕事のパフォーマンスが高くなっているのです。具体的には6%生産性が高くなり低い時と比べて8万人のワーカーが生産性を伸ばしているということです。

ではなぜ仕事にエンゲージする人が増えたのでしょうか?それは以下4つの理由が考えられそうです。

 

1:非正規雇用の割合が減少した
景気の回復により正規雇用のワーカーが増えました。これにより非正規雇用でいつ会社を離れるかわかっていなかった人たちの仕事への意欲が高まり、結果として仕事にエンゲージする人が増えたと考えられます。

 

2:良い意味でのジョブチェンジの増加
今キャリアチェンジがさかんに行われています。それはステップアップとしてのキャリアチェンジで、そのためには今の仕事先で結果を残すことが必須です。これをハネムーン効果と呼ばれ、彼らの仕事へのエンゲージがたかまっているのです。

 

3:働き方改革
今までワーカーはただの労働者として扱ってこられました。しかし今ではフレックス制度やバケーション、パフォーマンスによる報酬制、ワークプレイスの充実などワーカーにフォーカスされた制度が充実され始めました。これによりワーカーがここで仕事をしたいと思う人が増えているのです。

 

4:達成の見える化
よりフェアに仕事が評価されるようになりました。今までは評価基準が明確ではなく、ある個人やある部門に不当に光が当たっていたところが、評価システムをしっかりと整備することで、仕事を頑張れば正当に評価をされるようになったのです。

 

今仕事のエンゲージが上がっている中で、これをピークにしてはいけません。今後AI時代に突入する中で、仕事にエンゲージしていない人たちは続々と職を失うことが予想されます。

単純作業の時代は終わり、なにかをクリエイトすることに価値がある時代です。あなたはそんな時代の中で生きていくのです。その時あなたはどのような姿勢で仕事にのぞみますか?

ありがとうございました。

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