602、いつでもターゲットカスタマーを変える準備はできていますか?

 

こんにちは、くらもとたいしです。

 

あなたの会社は、カスタマーターゲットを迅速に変えることはできますか?これまで成功してきたターゲットを、未来のために変えるということです。これは簡単なことではありません。

しかし環境や経済が変われば柔軟かつ迅速に変化することが求められる時代なのです。

それでは見ていきましょう!!

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【いつでもターゲットカスタマーを変える準備はできていますか?】

 

オーストラリアにある工具メーカーは、国内で圧倒的なシェアを誇っています。彼らのメインターゲットはDIYを行う男性で、「最安値は初心者のモノ」という考え方で少し高めの価格競争で勝ってきました。

もちろんターゲットが男性ばかりではありませんでしたが、オーストラリアの市場と販売戦略が女性や高齢者に完全にマッチさせていませんでした。

 

このオーストラリアのメーカーはオーストラリアで勝ったのち、イギリスに市場を広める戦略に出ました。同じ英語圏で近い文化を持った国で勝てると思っていたのです。

しかし結果は敗北。彼らはイギリスの地でブランドを築くことができなかったのです。なぜでしょうか?それはイギリスの市場を理解していなかったからです。

イギリスでは男性と同じくらい、むしろ女性の方がDIYに取り組む傾向にあったのです。また女性は水回りのDIYに傾倒する傾向にあるのですが、オーストラリアのメーカーはその部分に注力していなかったのです。

 

オーストラリアのメーカーは敗北を受けてターゲットチェンジを強いられます。イギリスの市場で受け入れられるために、ブランドイメージを行い、女性に受け入れられるためにモノにシフトしていかなくてはいけなったのです。

まずブランドイメージです。彼らは前述の通り「最安値は初心者のモノ」と、高い価格帯でビジネスを行ってきましたが、それは男性の自尊心をくすぶるためのものでした。女性にも受け入れられるための価格に変えなければいけなかったのです。

またプロダクトデザインも重要です。今までは深みの強い赤や緑といった、男性をイメージさせる色でしたが、女性受けのために淡い色味のものにシフトしていきました。またオーストラリアでは従業員の男性比率が非常に高かったところを、イギリスでは女性の割合を増やすことで、ターゲットのニーズをより高めるための組織改革も行いました。

 

このようにこれは一例ではありますが、いかに他国で成功していても、それがそのままの形で勝利できるわけではありません。市場が違えばターゲットカスタマーを変える必要もあるのです。

そしてそれには大きな改革が伴いますが、それなくしてその市場での勝利は簡単ではないことを知らなければいけません。

ありがとうございました。

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