687、なぜアジア系アメリカ人がリーダーのポジションにいる比率が少ないのか?

 

こんにちは、くらもとたいしです。

 

少し前のアンケートをみてみましょう。ある二人の男性がいます。ともに白人男性で一方は185㎝で学生時代アメリカンフットボールの選手でした。

もう一方170㎝で学生時代は政治部に所属していました。互いの学歴や職歴は変わらないものとします。どちらがリーダーにふさわしいでしょうか?というアンケートがあり多くの人が前者と答えました。これは何を意味しているのでしょうか?そしてこれは人種間でも考えられることなのでしょうか?

それでは見ていきましょう!!

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【なぜアジア系アメリカ人がリーダーのポジションにいる比率が少ないのか?】

 

1960年代以降、教育などの観点から大規模な移動を行ってきたアジア系アメリカ人は一つの少数派のモデルとして扱われるようになりました。アジア人はほかのマイノリティーや白人と比べ、教育や雇用、収入の面において高いパフォーマンスを出してきています。

2010年のUSの調査によれば25歳を対象としたもので、アジア人の大学卒業率は52%、白人は32%でした。また失業率もアジア人は7.5%、白人は8.7%と優秀な数字を出しています。

そして収入面でもアジア人の平均は$855/週と白人の$765/週に比べて高い水準となっています。しかしまだ本当の意味でアジア系の人たちがアメリカで成功を収めているとは言えないのです。

 

2015年のシリコンバレーのダイバーシティーへの調査によると、Google、 Hewlett-Packard、Intel、LinkedInやYahooの5社がアジア人やアジア系アメリカ人が役職についているだけでした。アジア人は基礎能力には優れているが、エグゼクティブなどの役職につく素質がないと低く評価されているのです。

これらの会社でもインド系を含むアジア系アメリカ人が27%いるが、役職についている割合はマネージャーで19%、エグゼクティブで14%となっています。一方で白人のプロフェッショナルは62%を占め、エグゼクティブも80%の水準になっています。

 

なぜアジア系アメリカ人がリーダーシップポジションにつくことが少ないのでしょうか?そこにはアジア人に対する2つの固定観念があるようです。一つは有能なアジア人の職場を奪う可能性と、ソーシャルスキルであるリーダーシップの欠如から考えられています。

 

<アジア系アメリカ人に対するステレオタイプ>
多くの人はアジア人に対して固定観念を抱いています。一つは高い能力を持っていること。そしてソーシャルスキルに乏しいことです。数回にわたる調査からでも、アジア人の個々の能力が高いことは証明されています。

しかし同時にリーダーシップなどのソーシャルスキルは白人に比べて劣っていることが証明されているから、そのような固定観念が生まれたのです。

 

<リーダーとしてのプロトタイプ>
リーダーには多くの人が思っている共通点があります。それはインテリジェンスで有能であるだけではなく、カリスマチックであったり筋肉があり権威的であることも要素として含まれているのです。

その観点から見てみると、アジア人、そして特に女性は候補からかなりかけ離れてしまいます。このような固定観念が働いているからこそ、アジア系のリーダーシップクラスの登用がネガティブに働いているのです。

ありがとうございました。

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