28、男性のメンターは女性のメンティーにも同じように接しなければいけない
こんにちは。くらもとたいしです。
多くの男性マネージャーを見ていますと、やはり部下の女性に対するフィードバックに悩んでいるように感じられます。やはり異性である以上、同性と同じように接することは難しいのでしょう。本日のトピックは女性へも男性と同じ対応をしなければいけないと述べているのですが、私はこの記事を男性の視点からよむと完全に納得できるものではありませんでした。(ジェンダーバイアスが自分にもかかっているようです)
それではみていきましょう。
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【男性のメンターは女性のメンティーにも同じように接しなければいけない】
今まで築かれてきた競争社会は男性による男性のためのシステムでお金を稼いだり、早く昇進していくといった会社のシステムでした。その中で素晴らしいメンターとは2つのモノを生み出します。心理的な機能としては、フレンドシップやエンゲージメント、感情的なサポートを生み出します。キャリア的な機能ではコーチングや先見性、チャレンジ精神を生み出します。そして残念なことに男性をメンターにおいている女性はその優位性が男性が男性のメンターであるときよりも低いことが分かっています。
素晴らしいメンターはあえてメンティーと衝突する場面を作ります。それはしっかりとその人よりも少し高い目標設定をすることでチャレンジさせ、トライ&エラーで挑戦させていくからです。私たちの調査では成功している女性の人たちは、男性からしっかりとした、そして直接的なフィードバックを受けていることが分かっています。
初めて女性海軍になった女性もその教官である男性から男性と変わらないフィードバックを受けていました。それは怒号やビンタはつきものだったそうです。タフな経験ではありましたが男性と同じように対応を受けたことで彼女の能力は昇進へとつながっていったのです。
また現ウォルマートのバイスプレジデントの女性を見ていきましょう。彼女は彼のメンターに非常に感謝をしています。なぜなら彼は彼女に高い水準の要求を求め続け、そしてそのたびに適切なフィードバックを与えてきました。より早くより高く目標を達成させるようにプロモートしてくれたおかげで、彼女は今の地位に就くことができたのです。
メンティーをチャレンジさせる方向に向かわせるより、チャレンジさせない方向にもっていく方がはるかにエフォートはかかりません。しかしなぜ男性のメンターは男性のメンティーに比べて女性のメンティーに同じような機会を与えることができないのでしょうか?それには3つの原因があるようです。
まず男性は仕事において女性をステレオタイプに置く傾向があります。男性は女性をデリケートでミステリアス、そして能力が低く高い壁に打ちのめされてしまうという風に考えているのです。その考え方がどこかにあるため、どうしても男性は女性に対して偏見の目なしには見ることができないようです。
次に男性は年下の女性を父と娘の関係で見てしまう傾向にあるようです。つまり男性から見ればその女性は危なっかしくて手のかかる存在であると認識されます。したがって男性のメンティーに比べて女性のメンティーには強くフィードバックができなかったり、大きなチャレンジを与えないようにしてしまう傾向にあるとされています。
最後にどこかで男性は女性が感情的になる(怒ったり泣いたりする)ことを恐れています。しかしだからと言って女性のメンティーに対してオブラートに包んだフィードバックを行っても進歩することができず何度も失敗を犯してしまいます。また女性の方が男性よりも仕事の時に感情を表に出すとは言われていません。反対に男性の方が女性よりも感情的であったり、ときには涙をすることがあるといわれています。
ありがとうございました。
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