90、なぜミスは繰り返されてしまうのか

 

こんにちは。くらもとたいしです。

 

連日企業の不祥事の摘発が続いています。日産やスバル、神戸製鋼など日本の大企業ともいえる会社でこのような不祥事が続出しているのです。これは企業トップだけの責任だけなのでしょうか?

もちろん企業のトップは会社のすべての責任をとらなければいけないので、問題があることに違いはありません。しかしそれ以上に現場レベルやファンクションレベルでのルーティン化という名の怠慢が、それ自体は非常に小さな問題でも、最終的に会社の存続にも関わってくる大きな損失となってしまうのです。

現場ははじめ、すべての場合において、もう一度企業は自分たちの足元を見つめ直す時期なのではないでしょうか?

それでは見ていきましょう。

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【なぜミスは繰り返されてしまうのか】

 

組織は時々大きな間違いを起こしてしまいます。もちろんその災害から人々は教訓を得ますが、またしても同じような過ちを繰り返してしまうのです。

 

NASAを例に見てみましょう。1986年スペースシャトルを打ち上げる際、シャトルが低音度の影響を受けることをわかっている人間がいました。

しかしその関心は打ち上げられる際の考慮に入れられていなかったのです。もちろんNASAは発射までに具体的の工程を正しく踏んできていました。しかし最終的には完璧に発射をさせることより、発射を遅れさせないことが重要視され、悲惨な結果として終わってしまったと言う出来事がありました。

 

なぜ組織は学んだことを忘れてしまうのでしょうか?それは会社の株価が高いときでさえです。そしてそれは学びのサイクルに関係していることがわかりました。エラーが起きた時は厳重に管理し、再発を防止します。しかし安全に慣れてくると次第に安全優先が行動から薄れていくのが人間の行動特性です。そして徐々に次のエラーを引き寄せてしまうのです。

 

また時に安全性を重視するより他を優先する動きが現れることもわかっています。それが本来重視されるべき安全性が脅かされてしまっているのです。そして社員が変わることもエラーが起きる原因として考えられます。

エラーを知っている社員がいなくなり新たな取締役がマネージする中で、安全性ではなく効率や利益追求の指揮をとると、同じ轍を踏む可能性が高くなるのです。

 

マネージャーは会社を存続させる責任があります。従って利益を追求することはもちろん、エラーを起こさないことも同時に重要であることを認識しなければいけません。イノベーションと安全性、二つの観点から会社の成長を意識していかなければならないのです。

ありがとうございました。

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