159、ルネッサンス期から見る共同スペースの考えられ方

 

こんにちは。くらもとたいしです。

 

今こぞって共同スペースであるワークプレイスが見直されています。特にハイテク企業がワークプレイスに多額の投資をしていることは2017年のうちによく聞いたニュースではないでしょうか?

そして時代を遡ると、ルネッサンス期ほどあの狭い空間でたくさんのイノベーティブを起こし、かつ天才たちが輩出された時代はないでしょう。

あれは時代の偶然だったのでしょうか?もしそうだとしても何か原因はあるはずです。今日はルネッサンス期の繁栄を共働スペースの観点から説明していきます。

また以前には、”ルネッサンスから学ぶイノベーションの起こし方”という記事も投稿していますので、合わせてご覧ください。

 

117、ルネッサンスから学ぶイノベーションの起こし方

 

それでは見ていきましょう!!

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【ルネッサンス期から見る共同スペースの考えられ方】

 

今企業の共働スペースが見直されてきています。Googleキャンパスはロンドンから始まり、今はカリフォルニアにあるキャンパスにも着手しています。そうです、10年前まではあまり重視されていなかった共働スペースが、今また注目を浴びているのです。

しかし実はこれは新しいアイデアというわけではありません。古くはイタリアのルネッサンス期、この時代は天才たちが自分の技術を制作する傍ら、共働スペースにて後輩とともに働いていたのです。

 

ご存知の通りルネッサンスがイノベーティブであったことは言うまでもありません。共働スペースでは画家や彫刻家、その他のアーティストが同じパトロンの元、社会的にも経済的にも価値のあるものを作り続けてきたのです。これらの共働スペースは夢や情熱・計画によるクリエイティブやイノベーションが詰まった場所でもあったのです。

 

なぜ今ルネッサンス期の共働スペースが見直されているのでしょうか?それは3つの要因があると考えられています。

 

<アイデアをアクションまで落とし込む場所としての共同スペース>
ルネッサンスはアイデアを生むだけの場所ではなく、現実化する場所でもありました。必要なことはアイデアをアイデアで終わらせるのではなく、実現することを考えることです。

多くの会社が陥りやすいことは実行までのアイデアは多く出されていても、それを実行に移す力が弱いところにあります。しかしルネッサンス期のアーティーストはアイデアは何の価値もなく、実現して初めて価値をなすことを理解していたのです。

 

<活発に議論を行う場としての共同スペース>
マーケットとは両者の対話です。知識が結びつくことで新たなイノベーションが生まれます。しかし今は意見の衝突を避ける傾向にあります。しかし意見がぶつかり合わなければ新しいアイデアは生まれにくいと考えられています。

そしてもちろん議論はお互いがプロフェッショナルであることが前提です。高い次元で意見を交わし合ってこそ、価値のあるアイデアが磨かれていくのです。

 

<芸術と科学が反応を起こす場としての共同スペース>
ルネッサンス期、芸術と科学は同居していました。つまり芸術は科学的であり、科学は芸術的であったのです。実際その当時芸術家でありながら科学の研究者であった人は少なくありません。

しかし今は反対であり、芸術と科学ははっきりと線引きされてしまいました。そこでの交流が薄れるとイノベーティブは起こりづらい環境になっていくことは明白であります。

例えば数学者がある数式を見て芸術的であると考えることもあれば、芸術家が科学の幾何学的さを発見して芸術に昇華していくことも、芸術と科学が分けられてしまっていてはその機会を失ってしまいます。

ありがとうございました。

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