310、どのようにしてアメリカンエクスプレスやジョンソンアンドジョンソンは若手リーダーを育成することに成功しているのか?

 

こんにちは。くらもとたいしです。

 

このサイト内のブログでももっともアクセス数が高く、多くの人に読んでもらっているのが、若いリーダーが陥りやすい4つの問題です。

これは「若手・リーダー・育成」というキーワードでもっとも検索されていて、今それほど若手のリーダーが必要とされているのだと言うことを知ることができます。

今回の内容はアメリカンエクスプレスとジョンソンアンドジョンソンが自社のリーダー育成プログラムを通して、優秀な若いリーダーを輩出できている例を紹介しています。自社内のトレーニングシステムが確立できている会社は多くはないとは思いますが、未来の投資のために外部委託などの選択肢も含めて考えてみてはいかがでしょうか?

当ブログでも今後TOPIC SELECTIONにて「リーダーシップ」を取り上げていくので是非そちらも参考にしてみてください。

それでは見ていきましょう!!

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【どのようにしてアメリカンエクスプレスやジョンソンアンドジョンソンは若手リーダーを育成することに成功しているのか?】

 

約10年後、ベービーブーマーの世代が一年間で10,000人、定年退職していくことが確定しています。つまり今の若い世代、もちろんミレニアル世代の人たちも役職につくチャンスがあると言うことです。むしろこれからは若い世代の人たちがリダーシップを発揮して会社を引っ張っていくことを会社は望んでいるのです。

もちろん若いリーダーを育成することは簡単なことではありません。ましてやすでに強いリーダーシップを発揮している若い世代が職場で簡単に探すことができるとは期待してはいけません。

私たちは調査の中から、若い世代のリーダーの育成に投資し、かつ成果を出していることろがあるかを探していました。すると2つの会社が浮かび上がってきました。ジョンソンアンドジョンソン(以下J&J)とアメリカンエクスプレス(以下アメックス)です。まずはアメックスの成功事例から見ていきましょう。

 

<アメリカンエクスプレス>
2016年に前CEOは人事部にあるタスクを課しました。イノベーションを起こしビジネスをドライブできる新しい人材を探し出せとのことです。

そこで人事部はALDと呼んでる半年間のリーダー育成プログラムの卒業生がその資格を持っていると確信しました。そのプログラムではパフォーマンスの高い75名の若手社員を招集して、特別な負荷の高いビジネスにチャレンジさせます。

そこで彼らがどのような戦略やリダーシップを発揮するかなどを図っていくのです。そこではシニアチームからのフィードバックを受けながら、イノベーティブなアイデアや強いリーダーシップ、戦略的なロジカルシンキングができる、もしくは可能性の高い若手を押し上げていくのです。

 

<ジョンソンアンドジョンソン>
J&JでもTAPと呼ばれる自社のリーダー育成プログラムが2012年から実施されています。若手から中堅に対して行われているプログラムで、このプログラムを受けた社員はそうでない社員と比べて30%プロモーションする確率が高いことから、このプログラムは将来のリーダーになるための登竜門であると考えられています。

J&Jではリーダーは様々な知見、いわゆるファンクションの経験が必要と考えています。したがってTAPでは各ファンクションの知識を体験させていきます。そこではシニアチームのサポートの元、アクションラーニングプロジェクトといって、シニアリーダーたちがどのようにビジネスをドライブさせているかを、様々な角度から学ぶことができるのです。

アメックスでも同じですが、彼らにはやはり、イノベーティブなアイデアや強いリーダーシップ、戦略的なロジカルシンキングが求められます。それを育成し、若いリーダーに育て上げるのがことプログラムの目的なのです。

 

これらのプログラムは社員と会社にとってwin-winな関係性を築くことができています。社員にとってはこのプログラムがプロモーションの登竜門となっているためキャリアを望んでいる人は参加することを望みます。

また会社にとっては意欲があり、成績が良い人がより、真剣にマネジメントを考えるようになるので、プログラム実施自体が若手リーダー育成に貢献できているのです。

また調査によるとこのプログラムを受けた人はそうでない人と比べて退職率が下がっていることがわかりました。理由は彼らはプロモーションの可能性がこのプログラムにはあるので、転職して別のキャリアを積むよりも、良いキャリアパスであるということ感じているのです。これは会社にとって、優秀な人材が会社に残ってくれると言う意味で非常に良い効果を発しています。

 

ベビーブーマー世代の大量定年退職に備えて、中堅・若手世代のリーダーを育成することは、今後のその会社が生き残っていくためには不可欠なことです。各社も形は違えど、アメックスやJ&Jのようにすでに動いている会社は多いのではないでしょうか?

ありがとうございました。

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