本日2回目のテーマは、感情インテリジェンス -感情をうまく制御するには- について考えてみたいと思います。

ちょっとしたことですぐカッとなったりするなど感情の起伏が激しく自分に辟易したことはありませんか？

「なんでもっとうまく自分を表現できないんだろう？」「あの人みたいに相手に寄り添えるようになりたい」と思っている人は、本日のトピック、感情インテリジェンスを深化させてください。

 

前回第1回目は、

人は感情の生き物です。感情は認知に影響を与え、人・組織の行動に影響を与えます。

この言葉を中心に話を進めていきました。まずは自分の感情を知ることで、そこから世界を広げていくと行った方法です。

本日は少し範囲を伸ばしてみます。対象を相手にまで伸ばしてみるのです。相手にどのような行動をすれば、どのような行動が返ってくるのかを知ることで、自分が今後どのように動けば良いのかがわかるはずです。それではみていきましょう！！

-ads-

 

■感情制御
ここでは大きく2つの感情についての取り扱い方をみていきます。環境インテリジェンスと感情のディスプレーです。この二つは対相手に対してどのような感情を持って接していけば良いのかをみていきます。

 

＜感情インテリジェンス(EQ:Emotional Intelligence Quotient)＞
よくEQという言葉を聞いたことはありませんか？特にIQ（知能指数）と一緒に語られることが多い言葉です。EQとは、感情をうまく取り扱える個人の総合能力のことで、EQが高いと相手の気持ちをうまく汲み取り、正しい方向に導くことができると考えられています。

多くの専門家からもリーダーに求められていることはIQの高さだけではなく、EQの高さが組織をエンゲージしていくために必要な能力だと言われています。ではEQとはどのような考えられ方で構成されているのでしょうか？それは大きく4つのステップとして考えられています。

1. Perceiving（気づき）：自身や他者の感情にきちんと注意を払えているか
2. Using（使用）：特定の感情が認知にどのような影響を与えるかを把握できているか
3. Understanding（理解）：感情が時間とともに変化するなどの仕組みを理解できているか
4. Managing（操作）：感情をうまく制御できるか

これは基本的にEQは知識があるだけではいけません。もちろん前提としての知識は必要ですが、それ以上にそれをうまくアウトプットできているかの方が重要です。

またそのアウトプットは独りよがりなものになってしまってもいけません。客観的な目線で自分と相手の距離を測りながら、相手のことを理解することが求められるのです。

 

＜感情のディスプレー＞
次は感情の表現の仕方です。ここではふた通りの方法を紹介します。

• サーフェス・アクティング(外にディスプレーする感情)
  →「外にディスプレーする感情」と「自分の本心」にギャップがあるまま感情表現すること

例えば、クレーム対応の時本心では辟易しているが、表面は笑顔を作りださなければいけない状況のことです。

• ディープ・アクティング
  →自分の内面・感情そのものを自分が表現したい感情に変化させ、感情表現すること

例えば、クレーム対応の時、本当に相手の気持ちに立って、考えている状況のことです。

 

どちらが精神的に良いのでしょうか？それはディープ・アクティングの方がサーフェス・アクティングより優れていると考えられています。なぜなら周囲へ効果が波及しやすいからです。取り繕った表情ではなく、感情変化した表現に嘘は無く共感されやすいからとされています。

また心理的負担が軽いこともわかっています。サーフェス・アクティングのように本心とは知合うことを表面上で表現することはストレスが高くなるのです。つまり何か相手に対して感情を表す時は相手の立場に立つ、つまり「自分ごと」として考えた方が効果的です。これはホスピタリティーの話をしているのではなく、自分の精神的な部分においても良いことがわかっています。

-ads-

 

以上感情インテリジェンス -感情をうまく制御するには- を見ていただきました。感情をうまく表現することで得ることのできるメリットや効果を理解いただけたのではないでしょうか？

次回は、認知バイアスと呼ばれる、私たちが普段通りに考えていることが、実はそこにはバイアスが含まれているのではないだろうか？ということをクイズ形式でみていきたいと思います。「えっ！？そんな風に考えていたの！？」と自分で自分を嫌になるもしれません（笑）非常に面白い内容です。

 

この連載はFacebookページ「毎日ビジトピ（@mainichibiztopi）」で更新のお知らせをしていきます。この掲載が「役に立った」「面白かった」という人はぜひ「いいね」や「コメント」、「シェア」をお願いします。また毎日ビジトピをFacebook上でフォローしていただけると、更新通知が届きますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。

※毎日ビジトピとは？
3分で読める最新のビジネストピックを毎日お届け。様々な観点からの記事を掲載しているので、幅広く役立つ知識を身につけることができます。またインタラクティブな交流も目指しているので、ご興味のある方は専用の問い合わせフォームかFacebookのコメント欄にお気軽にメッセージしてください。

!!NEW!!
Twitterを始めました。Twitterでは過去のブログ記事のまとめたものや、今の関心ごとを発信したもの、人の面白そうな記事をリツイートしたりしています。その中にはみなさんの興味を引くものも含まれているかもしれません。ぜひ毎日ビジトピ（@MainichiBizTopi）で検索してみてください:)

 

Follow me!

@MainichiBizTopi