328、私たちは相手と接する時、3つのバイアスでそのヒトやモノを判断してしまっている
こんにちは。くらもとたいしです。
「自分は相手に対してバイアスはどなく、公平な目で人と接することができている。」と思っていませんか?実はそんな人ほどバイアスで凝り固まっている可能性があります。
TOPIC SELECTIONで「認知バイアステスト」についての記事をアップしています。自分がいかにバイアスで凝り固まっているかを、こちらからチェックしてみてください。
それでは見ていきましょう!!
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【私たちは相手と接する時、3つのバイアスでそのヒトやモノを判断してしまっている】
私たちがバイアス(先入観)について話をするとき、多くの場合、差別や偏見のある行動を思い浮かべると思います。もちろんそれもありますが、認知化学の観点からバイアスはもっと身近なところ、例えば仕事でいうと、採用や評価、昇進などの時にもバイアスは潜んでいます。
キーポイントはいかに私たちのバイアスをコントロールすることができるかです。
このバイアスの怖いところは無意識に行ってしまっているところです。調査の結果100人に対してバイアスのある行動をしたことがあるかと尋ねたところ、57%の人たちしか自覚をしていなかったのです。本来、バイアスのある行動は誰もが経験したことのあるにも関わらずです。
それでは特に職場においてどのようなバイアスがあるのでしょうか?そしてその対処法とはどのようなものなのでしょうか?
<経験によるバイアス>
これは年配の人に多い傾向にあるバイアスです。なぜなら単純に若い人よりも年配の人の方が多くの経験を積んできているからです。このバイアスの傾向としては、今起きている現象にも関わらず、それを昔起きた現象と照らし合わせて、その型にはめ込もうとすることです。
この方法は作業こそ効率的ですが間違った行動がそのまま当てはめられてしまう危険性があります。対処法としては必ずデータを参照にすることです。経験によるバイアスは年配の人の感覚に支配されていることがほとんどです。つまり多くの主観で構成されているのです。データを活用することによって、客観的で冷静な視点で相手のことを見るようになります。
<距離によるバイアス>
これは場所、そして時間のことをさしています。まず場所から考えると、人は生理的に自分に近しい人を優位に働かせることがわかっています。例えば出身が同じ大学だからという理由で、本人に自覚はなくても、相手に有利になるように働いていることが多く起きています。
そして時間のバイアスです。これは過去になればなるほど、出来事のインパクトは薄れていきます。例えば10ヶ月前に大きな成果をあげていても、最近に失敗をしていればその人の評価は低くなります。人は基本的に今について評価をすることしかできないのです。
対処方法としては、いかに証拠として残しておくことができるかどうかです。またこれも先ほどと同じですが客観的に物事を見ることができるかどうかです。全く成果が同じ人がいた場合、評価は同じでなければいけません。このバイアスによって私情を挟んではいけないのです。
<同類によるバイアス>
このバイアスは特にグローバルな会社に起きやすい傾向にあります。これは自然とコミュニティーが発生した時、そのコミュニティーには同じ種の人が集まっているということです。
しかしもっと近い例もあります。それは性別や年齢です。男性なら男性、女性なら女性と同じ性別や近しい年齢の人たちは結びつきやすくなります。この結びつきが多様性を薄めてしまうのです。
このバイアスは本能的に人間に埋め込まれているものなので、実は調整が難しいです。なのでむしろ相手に共通点を見つけることから始めれば良いのです。
例えばこの人とはアジア人と言う共通点。あの人とは好きなバンドが同じと言う共通点。あっちの人とは家族構成が同じと言う共通点などです。こうすることによって全員と共通点を持つことができます。すると同類によるバイアスは解消されていくはずです。
ありがとうございました。
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