前回の認知バイアステストでドキッとした人は必見です
本日4回目のテーマは、「バイアス」について深化させていきたいと思います。
前回「認知バイアステスト」をやっていただきましたが、皆さんいかがでしたか?おそらく心臓をキュッと掴まれた感覚になった人もいるのではないでしょうか?(まだ認知バイアステストをやっていない人はこちらからやってみてください)
そして本日は、前回フォーカスした「バイアス」とはなんなのか?をみていきます。人は自分では公平な目で物事をみているつもりでも、知らずのうちに先入観で物事を考えてしまっています。バイアスは悪い事ばかりではありませんが、私たちの意識がバイアスで凝り固まってしまっていると、一部の観点でしか物事が考えられなくなり、非常に危険です。
バイアスとはどんなものなのか?を知りながら、自分たちがどう物事と向き合っていけば良いのかを考えてみましょう!!
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<バイアス>
ここでは認知バイアス理論についてみていきたいと思います。
人は意思決定を下し、行動するために、周囲の情報を収集し・記憶し、その情報を元に意思決定をくだし、行動します。しかし人は認知に限界があるので無意識のうちに自分が優先して収拾すべき情報を認知のフィルターで取捨選択しているのです。これが基本的なバイアスの考え方です。もう少し詳しくみていきましょう。
■認知バイアス(個人)
- ハロー効果:halo=後光が差すという意味で、ある人やモノがもつ顕著な特徴だけに基づいて、全体を評価すること(テレビCMに高感度の高い有名人を起用することが良例)
- 利用可能バイアス:人が記憶にとどめていた情報を引き出す時に、「簡単に想起しやすい情報を優先的に引き出し、それに頼ってしまうバイアス」
・想起容易性:記憶のインパクトが大きい情報
・検索容易性:記憶の中から即座に検索しやすい情報(Ex いつものを買っておけばよいなど)
・具体性:身近な人からの情報は、普遍的な情報でもないのに優先的に引き出される
- 対応バイアス:根本的な帰属のあやまり
→他者が何か出来事や事件に巻き込まれたときに、その本当の理由は「状況」にあるのに、理由を他者の人柄・資質などに帰属させてしまうバイアス
■認知バイアス(組織)
- 社会アイデンティティ理論:自分が社会グループのどこに属すと認識するかについての認知バイアス
- 社会分類理論:他者をグループ分けする認知バイアス
→仮に100人、人がいた場合、ある特定の情報を元にグループ分けを行う。またそのグループ内に自分が入るグループにポジティブな印象を抱くバイアスもある(イングループ・バイアス)
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以上バイアスについて一緒に見ていただきました。いかがでしたか?バイアスとはどんなものなのかがぼんやりとわかってきたのではないでしょうか!
実はこれバイアスの観点からするとほんの一握りの情報です。バイアスにはまだまだ種類があり、いうならば私たちが経験してきたもの、習ってきたもの、そして常識として考えられているもの全てバイアスです。
冒頭でバイアスは悪い事ばかりではないと言いましたが、それは今起きている事象を自分たちの経験則(一種のバイアス)に当てはめて物事を考えることができるからです。しかし同時に危険であると言うことも言いました。
なぜでしょうか?それは世の中には全く同じ物事が起きることはありえないからです。なんとなく似ている事象はありますが、全く同じものはありません。そこに過去の経験則や常識を当てはめてもそこには小さなギャップが生じます。そしてそのギャップが大きな問題を生み出す可能性があること、そしてそれがバイアスが原因であることを知っておかなければいけません。
次回は、まとめ回に移りたいと思います。今回は感情をテーマにトピックを進めてきましたが、感情とは自分たちのとって短であるがゆえに、あまり考えたことのないものだったのではないでしょうか?最後のまとめ回もみていただいて、感情について考える機会を少しでも増えてくれれば幸いです。
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