１７６、部下は上司の真似をする
こんにちは。くらもとたいしです。
今日はマルチタスクについてです。記事の中に会議中にメールをするという項目があるのですが、これは会議を非効率的にしか行われていないことをしめしてしまっています。なぜなら本当に会議が効果的に行われているのであれば、メールを打つ暇などないからです。
プロアクティブに会議を進めるためには、会議そのものをしっかり戦略立てて考えなければいけません。ではどのような会議が効果的なのでしょうか？会議に必要な考え方をまとめた記事を以前ご紹介しているので、ぜひそちらを参考にしてみてください。
それでは見ていきましょう。
※過去、会議に関する記事をピックしています。
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【部下は上司の真似をする】
マネージャーとは大変な仕事です。なぜならば彼らの役割はチームとして仕事を機能させながら、ゴールを達成させなければいけないからです。加えて社員のスキルアップなどを同時にこなさなければいけません。つまり彼らはプレイヤーとしての仕事と管理者としての仕事をこなさなければいけないのです。
これは普通にやっていれば時間以内に終わらせることは不可能でしょう。そこで彼らはマルチタスクを行います。マルチタスクとは同じタイミングで複数の仕事を同時に進行させることです。例えばメインの仕事をこなしながら同時にメールをチェックしたり作成したりすることが、代表的なマルチタスクであるということができます。
しかしこれは自分の部下たちに悪影響を及ぼしていることをご存知でしたか？マルチタスクだけに拘らず、部下はマネージャーの姿勢を無意識にコピーします。つまり彼らの仕事スタイルはポジティブにもネガティブにも働いてしまうのです。
例えば自分がこのましくないスタイルで働いていれば、部下がもし同じことをやっていても文句は言えませんよね？なぜなら彼らはマネージャーの仕事スタイルをコピーしているだけなのですから。
以下もっとも起こりやすい2つの事例を見ていきたいと思います。それは休日にメールを送ること。そして会議中にメールを送ることです。
まずマネージャーが部下に対して休日にメールを送ることでの悪影響を考えていきましょう。先ほどマネージャーはたくさんの仕事を抱えていると言いましたが、その解決策として（最善の解決策ではもちろんありません）休日に自宅でメールを部下に送ります。
もちろんマネージャーには部下に対して休日中にメールを返して欲しいという意図はないと仮定します。どちらかといえば部下には仕事とプライベートを切り離して欲しいと考えています。しかし残念なことに休日にメールを送るマネージャーの方の部下はそうでないチームに比べて、時間外でメール対応を余計にしていることがわかっています。
つまりプライベートを犠牲にしているのです。これは無意識に部下は、上司が働いているのだから自分も休日もメールくらいはチェックしなければいけないと思ってしまうのです。これは一目でよくないマネージメントの例であると理解いただけると思います。
次に会議中にメールを送ることでの悪影響を考えていきましょう。あなたは会議中に参加者がメールを送ってきたら、そしてそれが会議の内容には関係のないものだったら、どのように感じますか？おそらく会議に集中していない、話を聞いていない、もしかすると退屈に感じているかもしれないと思うはずです。
例えばこれはマネージャーが自分の役割とは関係のないパートであったとしても、その場に参加しているのであれば同じ現象が起こります。これはせっかく時間を設定して行っている会議にもかかわらず、効果的な結果を得ることができません。
同じ調査からもマネージャーが普段会議中にメールを送っている人は、同様に部下もメールを送っている割合が高いことがわかっています。このようなチームになってしまっては、会議をする意味をなさなくなるのは明白でしょう。
様々な研究からも明らかになっていますが、私たちの脳はマルチタスクに向いていません。自分では同時進行できていると思っていても、それは脳が素早く使用範囲を切り替えているだけです。しかしこれは脳には負担で効率が悪くなります。
特に男性の場合、一つのことに集中する方がマルチタスクを行うより優れていることがわかっています。女性の場合は本能的にマルチタスクのスキルが男性よりかは優れていますが、とはいえマルチタスクが脳に良いわけではありません。
このようにチームをマネージする人間にとっては、自分のスタイルが相手にどのような影響を及ぼすかを理解しなくてはいけません。最低でも自分が見えている範囲では悠然と構えている方が部下からすると信頼のできる上司としてみなされるはずです。
自分の仕事をスタイルを一度見直してみてはいかがでしょうか？
ありがとうございました。
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